野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

高校生の指揮者

ホームステイが始まって、5日になる。ホームステイするということは、タイ人と同じ食事をするということなのだが、普通にしていると、全てが美味しいが非常に辛い。ソムタムというパパイヤサラダを、一個だけマイルドにしてもらい、他は普通にしてもらったことがある。一つは、唐辛子3個入り、他の二つは唐辛子20個入り。ところが、ぼくには、どれも同じくらい辛く、違いが分からなかった。タイ人には、3個入りは物足りないらしい。要するに、唐辛子3個の時点で麻痺してしまい、3個でも20個でも、辛いことには変わりがない。ところが、20個も食べたことで、マコトは辛いのも大丈夫だ、と認識されたかもしれない。とにかく、連日、辛い物を食べて、汗をいっぱいかくので、身体の調子は良い。

今日は、午前中は特に予定を入れなかったので、PLAY ON, Kyotoのウェブサイトの校正作業など、いくつかの事務作業にあてる。ヨードさんが、色々、タイのお経の動画を見せてくれたり、こちらも傀儡舞の動画を見せたり、いろいろ、情報交換。

午後、チャンさん、ヨードさんと3人で、合奏する。チャンさんのピーオーというチャルメラ的なリード楽器と鍵ハモでセッションして、曲をつくる。チャンさんも嬉しそうだ。

今日のワークショップは、野村がリードするのではなく、高校生のヌム君に進行してもらった。主に、これまでやったことの復習的な内容だったが、逆にみっちり練習ができて、子どもたちにとっても良かったと思うし、ヌム君にとっても、初めてリーダーをやったことは大きな経験になっただろう。そして、ぼくが、子どもたちの中に入って、一緒に参加したことで、子どもたちの様子を近くで感じられたことも大きかった。

「即興のための50のエテュード」42番「ケーン・カウエル」を作曲。