野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

スリンのゾウ祭り

本日は、スリンの町中にでました。ここから70キロ離れています。ジークデー村に着いて以来、初めて、信号を見ましたし、初めてタクシーを見ました。スリンでは、本日は、ゾウ祭りをやっていて、ゾウが数十頭集まっていて、歩行者天国になっている。ゾウにスイカやバナナを食べさせることも、体験させていただきました。こんなに多くのゾウを間近で見るのは初めてで、嬉しかったです。

その後は、文具屋さん、楽器屋さん、などなど、色々とお店に行き、フェスティバルのパフォーマンスに必要なものなどを買いそろえると同時に、ぼくの来年の手帳も購入。今年一年はイタリアの手帳を使っていますが、来年はタイの手帳になります。

戻って後、タイのゾウの歌と、日本のゾウの歌が、拍子は違うものの、長さが同じことに気づき、タイは4拍子×6小節=24拍で、日本は3拍子×8小節=24拍。これを2曲同時に演奏する、というのを、鍵盤ハーモニカで練習。

「かずえつこと 即興のための50のエテュード」43曲目の「こともりうた」を作曲。

夜、7時半頃、12日に会ったガントゥルンというクメール音楽を演奏する子どもたち9人が到着。今日から、ヨードさんの家に泊まるらしい。90キロの道のりをトラックの荷台にのせて送ってきた親たちは、子どもを残して帰っていく。子どもたちは、庭の芝生の上にテントを張って寝る男子と、大部屋に雑魚寝の女子となるらしい。男子5人、女子4人。

その後、庭の芝生の上にシートを敷いて、その上で車座になり、ゲーム。星空の下でのゲームは楽しい。順番に、数字を言っていくが、3と6と9のつく数字の人は、数字を言わずに、手を叩く、というゲーム。みんながタイ語で数字を言ってくれるので、ぼくは勉強になる。ぼくが、英語や日本語で数字を言うことを許されたので、ゲームはさらに複雑になる。みんな爆笑し続ける。

そのうちに、人形劇のグループ4人がやってくる。ケーンの名手もいて、餅米を入れるかごで作った人形で、人形がケーンを持っている。さっそく人形を使わせてもらい、楽しい星空の下でのセッションになる。

明日は朝9時からワークショップ。この村には公民館がないが、ヨードさんの庭では、直射日光で暑くて無理。村に大きな木があるから、大きな木の下でワークショップをするのでいいか、とヨードさん。雨が降らないことを祈り、明日は大きな木の下で一日ワークショップとなる。