本日は、山本麻紀子さんとのイギリスの報告会を、HAPS（東山アーティスト・プレイスメント・サービス）にて行いました。このスペースは、アーティストの悩み事に相談したり、アトリエのための物件を紹介してくれたり、面白い活動をしているところです。野村も、これまでに何度か、ここで相撲に関するセミナーをやりました。本日は、山本さんに加えて、音楽家のやぶくみこさんと野村が出演。
美術家の山本麻紀子さんが、イギリスと日本をつなぐ巨人伝説に関するプロジェクトをされていて、それに野村も１年半前から協力をしており、３月には、一緒にイギリスツアーもしたわけです。美術家なのに、本日の報告では、一切、画像や動画などを見せなかったのが、山本さんのこだわりでしょう。それぞれの日の回想文を朗読し、現地での録音を聞き、それについて言葉で語り合い、朗読に合わせて、生演奏もする、という内容でした。目に見えない巨人の伝説をテーマに、イギリスで小学校やコミュニティ・スペースでワークショップをした体験なので、敢えて可視化しない、敢えてビジュアルにしないビジュアルアートを目指したのでしょう。非常にユニークな報告会になったと思います。そこから、イギリスの風景、学校教育、美術、電子音楽、即興表現、コミュニティアート、などなど、様々なことが浮かび上がる。ご来場いただいた多くの方々と、色々語り合えたことも、大きな収穫でありました。
