野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ヒューとボーンマス交響楽団とのファミリーオーケストラ

日からサマータイムが始まるので、一時間前倒しで、朝6時半(昨日までの5時半)に起床で、ヒューの家を7時に出発して、コーンウォールへ向かう。ヒューとの2時間のドライブの間、認知症の話など、濃密な話が続く。9時にPenryn Collegeに着く。今日からボーンマス交響楽団との1週間。今日はFamily Orchestra Workshopで、ボーンマス交響楽団(BSO)の打楽器奏者2人を含む3人の打楽器奏者、BSO AssociateのMatt Harrison(トロンボーン)、Hugh Nankivell(作曲家)、そしてBSO Guest Composerの野村誠によるワークショップ。24人のワークショップ参加者で、ヴァイオリン、チェロ、ギター、フルート、クラリネットオーボエファゴットユーフォニウム、トランペット、トロンボーンを持参した大人や子ども、そして、打楽器やキーボードで参加する人など。最初にヒューが名前のゲームなどをして、その後、ぼくのリードで「せーの」と「1234」をする。その後、ヒューの指揮に合わせて演奏する「A Noisy Piece」をやった後、みんなでオスティナートを重ねる「Loopy Waltz」をやった後、マットのリードで、「Thundling and Lighting」という中東っぽい音階での曲をやってみる。その後、今日はイギリスでは母の日なので、母の日のシンフォニーをつくることになり、ぼくのリードで1楽章と2楽章をつくる。ぼくが質問を繰り出すと次々に面白いアイディアが出てくる。そこでヒューと交代して、3楽章と4楽章をヒューのリードで作る。14時には、観客も来て、発表コンサート。マットとヒューとパブに行く。ボーンマス交響楽団が、BSO Associateを導入したのが、2−3年前で、ぼくが日本センチュリー交響楽団の仕事を始めた時期とほぼ同じ。その後、海辺の道を少しハイキングして後、今日からの滞在先に。ボーンマス交響楽団の事務局スタッフ6人ほどが泊まる家で、1週間の共同生活が始まる。オーケストラの事務局の人々と1週間も合宿するなんて、思ってもいなかった。若いスタッフが多く、熱心で話もはずむ。ボーンマス交響楽団と日本センチュリー交響楽団の共同プロジェクト、いつか実現させたい。