野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

島原へ

京都から、バス⇒地下鉄⇒電車⇒モノレールと乗り換えて、伊丹空港に着いて、飛行機で、長崎空港へ。長崎空港で、自由空間きた田の北田さんと、美術家で地域おこし協力隊の松原さんがお出迎えで、車で約2時間で、島原に着く。島原は、有明海と山々(普賢岳平成新山眉山など)の間に挟まれた町で、島原城というお城もある。有明海は、琵琶湖のような大きさで、対岸に熊本が見える。4月の熊本の震災の時にも、島原は大きく揺れたそうだ。自由空間きた田は、北田物産の2階で、1階には海産物を中心にした食材が溢れている。今回は、自由空間きた田の20周年イベントのためにお招きいただき、4年ぶり2度目の島原滞在だ。

4年前に滞在したのは、世界ジオパーク会議の時で、作曲家で野村の20年来の親友であるヒュー・ナンキヴェルがイギリスのジオパークと行っているジオロジーと音楽の融合プロジェクトを、島原で展開するのを手伝った。その時は、「火山って何?」という歌を子どもたちと作ったり、山を描いて、そこから作曲したり、様々なワークショップを行ったし、パーティーで演奏したり、普賢岳に登山したり、噴火の被害跡地を見学したり、ジオパークについて色々な話し合いに参加したりした。

4年ぶりの滞在で、自由空間きた田で、野村のソロ演奏、金子加代子さん(島原半島の民話の語り部)とのセッション、松原正武さん(現代美術作家)とのセッション、大野希一さん(島原半島ジオパーク協議会)のお話などが明日「〜五感で楽しむ Music geo cafe〜 野村誠さんの音と旅する音楽会〜in Shimabara」として行われる。

ということで、本日は、会場のピアノの確認(アップライトですが、ペトロフチェコのピアノで、大変音色が良い)、楽器位置などを決定し、会場を設営。松原さんの映像の投影位置を確定(狭い会場にプロジェクターを3台使うことに!!)。民話の金子先生との打ち合わせと、マイクなどのサウンドチェック(普段は市役所で働いておられるという内嶋さんの素晴らしいスタッフワークに助けられ)、ジオパークの大野さんを交えての打ち合わせ。その後、夕食を味わいながら、深夜まで、島原に伝わる巨人伝説について、ジオパークの今後の可能性について、などなど、語り合いました。

http://kitadabussan.co.jp/