シュトックハウゼンの相撲に関するレクチャーのテープ起こしの続き。今週末から「どすこい！シュトックハウゼン」の作曲に着手する。
里村さんとのリサーチで熊本へ。以前、世界ジオパーク会議で島原に滞在したり、その縁で再度島原にコンサートをしに訪れたこともあり、熊本側から雲仙・普賢岳が見えると嬉しくなる。ヒューとサラとメラニーと過ごしたジオトリオが懐かしい。9年前の日記はこちら。
三角と書いてミスミと読むところがあり、世界遺産に登録された三角西港は視覚的にも素晴らしい景色であるだけでなく、海の音や鳥の声など聴覚的にも素晴らしい、と書きたいところであるが、そうでもない。というのも、海沿いを走る道で車の往来が絶え間なくあり、その音が大きすぎて、様々な環境音を楽しむには、うるさすぎる。でも、ぼくだったら、この車の音も込みで楽しめるかと思って聞くが、やはりない方がいい。
こうやって、車の音がない方がいい、などというのは、排除の思想ではないか。でも、車の音の音量と頻度が大きすぎて、他の音が消し去られているので、ここでは音のマジョリティが車で、他の音がマイノリティ。そして、車の音が大きすぎるために、他の音がなかったことにされてしまう。車の音もあってもいいけど、他の音が味わえる程度に存在できたらいいのに。と言いながら、ぼくらもココに車でやって来ているので、矛盾したことを言っている。うーむ、どうしたらいいのかな。
