野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ぷりぷりぷりぷりばー

午前中に、高槻のコメルナにて、障害のある方々との音楽セッション。打楽器タイプでない人が多そうな印象なので、弦楽器(ウクレレ、ギター)など、違った種類の楽器を次回行くことがあったら持って行こうと思いました。

晶文社の本、10月には出る流れで、今、原稿の微細な直しなど、チェック中です。

夜は、ガムラン。子どもガムランは、例によって作曲。

55曲目となる「ポンポコダヌキ」は、大きい方の太鼓(チブロン)の右側を叩くと始まり、小さい太鼓(クティポン)の右側を叩くと終わり、曲はポンポコ、ポンポコとリズムを奏でます。

56曲目となる「ポンポコ音頭」は、「その反対や」と、スーくん。小さい太鼓の左側を叩くと始まり、大きい太鼓の左側を叩くと終わる。途中で、ポンポコ、ポンポコと声で言いながら、踊るのが特徴。

続いて、今年7月29日に作曲した51曲目「ぷりぷりぷりぷりばー」を演奏。これは、太鼓で始まり、演奏者のまわりを12周走って回り、廻り終えて座ったらおしまい、という疲れる曲です。この走っている感じが、曲調に影響するのと、12周というのは、意外になかなか来ないのと、走っている子どもが疲れて少し減速してくるので、そろそろ終わりかな、と思って、後半は演奏の勢いが弱まります。しかし、まだもう1周あるみたいで、継続していき、次は終わりかな、と思うと、もう1周。そして、もう1周あるかな、と思ったときに、座って終わる、という曲で、意外によくできています。

57曲目は、「しこふみ」。突然、スーくんが相撲の四股を踏み始め、四股を踏みながら太鼓を叩きました。この曲は、四股を踏みながら演奏し、疲れて座ったら終わる、という曲です。

58曲目は、ムクくんが考えた「りんごなー」。はじめは、大きな太鼓の右側をバンバンと叩く。途中では、4周走って、座った後、小さい太鼓の左側を5回叩いたら終わり。あとは、適当に演奏する、というものです。

最後に、昨年11月19日に作った16曲目の「いちごーな」を演奏。これは、「いちご」なので、1515と演奏するところから始まり、途中は自由な即興になり、最後は5151と演奏して、何か一音を出して終わる、というものです。

大人ガムランは、クノンという大きな楽器が活躍しました。なかなか濃密な即興が繰り広げられました。