新田一郎著の「相撲の歴史」の中で、スポーツ人類学に関して注目しつつも、「相撲の宇宙論」は、あくまで相撲を題材として、論者の宇宙論を語ったのではなく、「相撲の宇宙」論になっていない、と批評されていました。歴史学的な吟味や議論を欠いていては、問題だ、と。それは、「相撲の・宇宙論」でしかないと。ところが、新田先生の面白いところは、
正直いって、今のままでも「相撲の宇宙論」はけっこうおもしろい。
と書いておられていまして、そしたら、「相撲の宇宙論」という本があることを知り、そこまで言われているなら読んでみようと思って、入手しました。新田先生のおっしゃることもよく分かりますし、確かに大変面白い本であります。
- 作者: 金田英子,滝音能之,山田知子,瀬戸口照夫,谷川章雄,寒川恒夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1993/12
- メディア: 単行本
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野村の新曲「六段→交段→空段→穴段の調」(通称:「穴段の調」)を、ドイツで大田智美さん、富田珠里さん、菊地奈緒子さんがリハーサルをしてくれたらしく、質問がきまして、譜面を見返して、お答えしました。こうやって、野村作品を演奏して下さる方々がおられることは、本当に感謝です。7月18日に高松、19日に京都、31日に東京で上演されます。
ちなみに、今週末の6月7日にも、野村誠作曲「ウマとの音楽」をドイツで演奏して下さるようで、感謝であります。