野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アーツマネジメントと冷えとり

相変わらずお灸を続けております。血行の悪いところの通りを良くするために、お灸をすえるわけですが、このお灸というのは、暖かくて気持ちいいものでして、これで滞っていたところが復活する。「お灸をすえる」という表現は、仕事が滞ったり、業務怠慢な人をチクチク叱ることに使われるようですが、そういう人に、暖かいホンワカした熱を送る方が、本来の「お灸をすえる」なのかもしれません。

「冷えとり」の本を買い、「冷えとり」を実践してみましたが、これが予想以上に快適でびっくりしております。これだったら、132歳くらいまで生きれるかもなぁ、と急に長寿への自信が出てきました。

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血液というのは、下半身という辺境の地に行くと滞りがちで、体温自体も下がってしまうらしい。この著者によれば、心臓のあたりが37度近いのに、足先なんて30度くらい。この温度差を解消していくことで、色々な問題が解消されるので、下半身から熱を逃がさないように保温をしっかり行うのだ、靴下を重ね履きしなさい、とのことなのです。

この熱の差というのが興味深く、アートが熱い場所と、熱くない場所があったり、伝統芸能が熱い場所と、そうでない場所があったり、人々が熱い場所と、冷めてる場所があるわけです。また、今ホットで活発な分野と、全然盛り上がらない冷えきった分野もあるわけです。この冷めている場所を温めていくと、全体がきちんと流れる、という考え方をアーツマネジメントにあてはめると、不活発なシーンに過激な熱を加えるのではなく、じわじわ、じわじわと、微弱な熱を与えていくことが、有効な気がしてきます。それって、どういうことだと思います?

東京から関西の方にお仕事に来られている劇団の制作をされている方と、久しぶりにお会いして、ゆっくり時間を過ごしました。