野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

もくろみの日での「瓦の音楽」

久しぶりに東京へ。バスを待っている数分の間に、陶芸家の岡さんに遭遇。さらに、京都造形芸大のASP学科の山崎くんに遭遇。山崎くんは、これから阪大に行って、MRIをとると言う。「体調悪いん?」、「いや、美術鑑賞している時の脳の使い方を調べるんです」。なるほど。

新幹線の車内で、来週の地域創造セミナーのための自己紹介文を作文後、狂言「唐相撲」のDVDを見る。これが本当に面白い。中国語というかデタラメ語のような歌の斉唱もあるし、中国雑技を模してみたりして、狂言の大元は散楽だったことも想起させられたりする。

東京駅からJR山手線と東京メトロ(地下鉄)銀座線で浅草へ。東京はますます人が増えている感じ。浅草は観光客で賑わう。雷門の屋根瓦は、本葺きだなぁ、と瓦を眺めながら、ゲートホテル雷門のロビーにて、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)の専務理事の福田さん、作曲家の橋本知久くんと、鍵ハモの未来について語り合ったミーティングの後、アサヒアートスクエアで、本日のイベントの準備。映画監督の上田謙太郎くんが淡路島で撮影した映画「瓦の音楽」の上映。この映画は、90%以上はできあがっているようで、今後、さらに編集が加えられるらしい。

地歌箏曲家の竹澤悦子さんが開演前に来られて、「狸囃子」ツアーのお礼など歓談。その後、作曲家の樅山智子さんが来られて、2週間後の「相撲聞芸術フォーラム」+「相撲バー」イベントの会場打ち合わせ。

それらを経て、19時より上映会。晶文社の倉田さんが来られて、秋には本を出す運びで、開演前にちょっと立ち話で打ち合わせ。写真家の杉本文さんとも、「千住の1010人」以来の再会。「あの時も、瓦パートだった」。

大した宣伝もしていなかったけれども、お客さん集まって下さり、感謝。90分の映像では、瓦関係者の数々の熱い発言や(南あわじ)津井の風景に、胸が熱くなり、上田謙太郎監督と、メセナ協議会の松木さんとのトークも迫熱。作曲家の宮内さん、NHKの富永さん、「芸術家とこどもたち」の堤さん、横浜市民ギャラリーあざみ野の面々などなど、色々な再会と反響があり。CD即売会も想像以上にお買い上げいただき、感謝。いっぱいサインさせていただきました。

ホテルに戻り、千住のプロジェクトのためのチラシの文章を作文して後、就寝。