春分の日。お彼岸です。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、寒いです。雨も降っています。
町工場の側の階段を上りながら、予備校の閑散とした教室の机を眺めた後、モーネから始まる長い名前の画廊に入り、福田さんの原稿用紙をくり抜いた梯子を通って、かなもりさんの展示へ。本の中、映像の中、部屋の中、窓の外、そうした世界の内と外が混ざり合う。
http://book-ladder.tumblr.com/
展覧会の後、ガムラングループ代表の西さんとお茶して後、いしいしんじさんの「その場小説」に臨む。ダンサーの山下残くんと久しぶりの再会、我が家の隣に誰が住んでいるかをどの程度知っているかをテストする。意外に把握していた。このイベントを企画した村松さんとも、数年ぶりの再会。
さて、「その場小説」初体験。ちゃんと事前に、出版されている「その場小説」の中から、何作かは読んで、心の準備をして来たのです。でも、来て体験してみたら、本で読む「その場小説」は「あの場小説」で、その場で生まれる瞬間を体感するのが、「その場小説」なんだ、と「その場」を味わいました。その場にいました。その時間にいました。
その後、長年会わなかった双子との再会のように、小説家と語りました。そして、小説家のお兄さん夫婦の結婚式経由で、その場にやってきた作曲家の平本さんとも、実は11年ぶりの再会。11年前、東京藝大の取手校舎で、開設されたばかりの新学科に、入学しての初のゲスト講師にぼくは行ったわけですが、彼は、その時の新入生だったそうで、最近、京都に移住してきたとのこと。さらには、Real Tokyoの編集をしている小崎さんには、再会してしまいました。