野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

モグラとヤギ

長崎に来ております。長崎大学の西田治先生との関係も深い自由の森保育園を訪れました。大変素晴らしい園で、また来ることができて感激です。

保育園で1日だけのワークショップをやっても、それが、先にどう繋がっていくのか分からないので、単発のワークショップをするよりも、じっくり演奏を聴いてもらう方がいいな、と思うことが多いのです。しかし、ここでは、ワークショップの中で、子どもの芽をちょっと見つけるだけでも、ちょっと何かが生まれかけるプロセスでも、それを西田先生が引き継いでくれるので、本日で完結する必要がないのが良いところです。

「こんにちは、ノムラです。モグラじゃないよ、ノムラだよ。」
「こんにちは、ヤブです。ヤギじゃないよ、ヤブだよ。」
と説明したのですが、ノムラとヤブは、モグラとヤギになりました。モグラとヤギがお化けと出会う物語が生まれ、その歌を歌いました。今後、モグラとヤギというユニット名で活動するべきかなぁ?

5歳児と鍵盤ハーモニカで遊んだのですが、意外に模倣能力が高くびっくりしました。

こうした活動を、西田先生が引き受けて、子ども達と続きをやっていってくれるので、今日のワークショップでは、色々なことを試す種まきをしてきました。次に来たら、また、違う種を蒔きたいと思います。

(追記)ヒュー・ナンキヴェルが英国のハダスフィールドで8年間やっていたコミュニティ・バンド「Dangerous Volume」に、「Dancing Mole(踊るモグラ)」と「Goat Music(ヤギの音楽)」という2曲があったことを思い出しました。どちらも簡単なルールで行う即興演奏なのですが、これ「モグラとヤギ」だ、と気づいてしまった。「モグラとヤギ」を結成し、この2曲をテーマ曲にしたい、と思ってしまいました。

ちなみに、「ヤギの音楽」は、野村誠片岡祐介著「音楽ってどうやるの」に載っています。

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