野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのてさんレコーディング時代

あいのてさん(野村誠尾引浩志片岡祐介)で、金沢に来ております。ライブを中心に活動してきた「あいのてさん」ですが、突然レコーディング時代が始まりました。

金沢21世紀美術館の企画で、千坂のびのび児童クラブの子ども達とのワークショップに向けての顔合わせ。児童館と言いますが、放課後の小学1〜3年生を預かる学童保育の役割(児童クラブ)としての役割もあり、特に登録していないけれど、フリーに遊びに来る(高学年の)子ども達もいるそうです。

で、来年、我々が来て、ここの子どもたちと何かをすることになったわけですが、学校と違って、みんなで一斉に活動もしないわけで、図書室で本を読んでいる子もいれば、和室でゲームしている子もいれば、竹馬している子もいて、各自が自由に遊んでいるわけです。

で、今日は、挨拶がわりに、あいのてさんの演奏を50人程の子どもたちに聴いてもらいました。子どもたちは、すごく楽しんでくれたので、
「今度、またここに来るかもしれないし、来ないかもしれないけど、どうしたらいいかな?」
と質問すると、来てくれとも言わず、来るなとも言わず、
「好きにすれば」
と子ども達。そうなのです。児童館は、各自が「好きにすれば」いい場所なのです。だから、来たい時に来たい子がやりたいことをする。そんな場を保証するのが、児童館なのです。だから、ぼくらは、好きにすることにしました。

で、最初は、みんなで音楽をして、コンサートをするような案もあったのですが、みんなが好きにできると言えば、レコーディングだろう、と考えました。児童館の中の一角を、あいのてさんレコーディングスタジオにしてしまう。そこに興味のある子が、いつでも立ち寄り、何か音を録音する。そうして音を重ねていって、曲を作っていく。そんな構想が立ち上がりました。


ということで、3月に金沢の児童館で、「あいのてさんレコーディング祭り」が行われます。これから、他の場所にもレコーディング祭りに行く予感。