野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

GeoTrio

Hugh Nankivellと昨日から島原入りしております。ジオパーク国際ユネスコ会議に参加します。今朝、イギリスから、Sarah Goldingay(演劇:エクセター大学講師)、Melanie Border(コーディネーター:English Riviera Global Geopark)の二人が島原に到着。これで、ヒューと合わせて、4人全員集合しました。

午後は、FMしまばら出演。ラジオですが、衣装を着用。これは、先週、あいのてさんが金沢のラジオに出演した時、ラジオだからと思って衣装なしで行ったら、ユーストリームの中継も同時に行っていたことからの得た教訓。三葉虫などの化石の絵が刺繍してあったり、背中にイギリスのジオパークの地図も入ってるので、ラジオですが、パーソナリティの人との会話に役立ちました。番組のインタビューを通して、ヒュー達と何をするのかが、ようやく分かってきました。

メラニーの働いているEnglish Riviera Global Geoparkは、イギリスのデボンにあるトーキー、ペイントン、ブリックスハムという3つの地域の海岸で、2007年にグローバル・ジオパークに認定されたそうです。デボン紀石灰岩や40万年前の砂岩があったり、ヨーロッパ最古の人骨(44,000年前)が発見されたりしているのです。2010年に、ヒューが、このジオパークと「ジオクエスト」というアートを通して地質学の探究を行うプロジェクトをやり、歌やストーリーやダンスや美術などを作り、大成功。今回、雲仙のジオパーク会議に参加することになり、ぼくも助っ人で呼ばれたわけです。そして、今回、島原の人々と、火山や雲仙について作った歌やダンスを、来月には、イギリスでのジオパーク・フェスティバルで発表するつもりだそうです。

夜は、アーティストのウェルカム・パーティー。市会議員の生田さんの素敵な日本庭園で、我々GeoTrio(ヒュー、サラー、野村)が演奏しました。最初、ぼくが鍵ハモを吹きながら、ライトアップされたお庭の中を即興で歩き出すと、サラがぼくに寄り添って踊り出し、ヒューがトーンチャイムを鳴らし始めました。かなり幻想的な時間。自然に、石の演奏に移り、GeoQuestの歌に移行。Basic Rock Songでは、観客参加で振付けもやりました。この歌は、Rockについての歌で、Rockとは、英語で、岩のことであり、ロックミュージックのこと。そこで、火成岩の動き、堆積岩の動き、変成岩の動き、エアギターの動きの4つを、お客さんと一緒にやりました。予想以上に盛り上がりました。