野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

中年デビュー

cafe ZANPANOでのピアノライブ。初対面の家口成樹さんは、ぼくと同世代の人で、山本精一さんとバンドをやっていたりして、ここ数年ずっとシンセサイザーを弾いていたのだが、今日はピアノソロをするらしい。二人のピアノソロ。

ところが家口さん現れると、今日は歌を歌うので、マイクがいるとのこと。何でも、突然、弾き語りを始めたらしく、本人曰く「中年の弾き語りデビュー」。とは言っても、歌わずにピアノだけを弾いている場面も多いので、ピアノソロに、時々、歌が入ってくる感じでもある。ある意味、地歌の途中で、手事という長いインストの場面があるのにも、似ている。音楽は、まったく地歌っぽくないが。

そうした家口さんのステージを聞いて後、野村の演奏。昨年の拾得でのライブの時に、CD「ノムラノピアノ」に収録されている曲をほとんど弾かなかったことを反省し、本日は、色々、収録されている曲を弾きました。

そして、向井山朋子さんのために2000年に書いたピアノソロ曲も弾き、これは、人の一生を描いたようなピアノ曲で、その後に、最後の即興演奏をした。即興をしていると、人の一生を味わった上で、「中年のデビュー」という言葉が、思い出され、最後は、中年についての弾き語りをしていた。ぼくら中年は、まだまだ何かを始めることができる、という中年への応援歌。それは、自分自身への応援歌でもあり、今後の人生を再スタートしたい、という気持ちでもある。

また、ピアノソロもやりたい、と思いました。4月に、滋賀県の守山にあるスティマーザールでやる予定で、現在計画中。ほかでもやりたい。ZANPANOでは、3月10日に、勝野タカシ+野村誠デュオをやります。