野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ダンサーと会う日

京都芸術センターの前田珈琲で、ダンサーの砂連尾理さんと打ち合わせ。2月18、19日に横浜のSTスポットで行う野村誠「老人ホームREIMX #2 ドキュメンタリー・オペラ」の公演に砂連尾さんに出演していただくので、その打ち合わせ。お年寄りが語っている映像から、砂連尾さんにこれぞダンスという動きを選んでいただき、砂連尾さんが選んだ映像素材から、野村が作曲。さらに、映像のお年寄りの動きを素材に砂連尾さんがソロダンスを作る、という方法で進めることに。多分、5〜10分程度のショートピースを一本作ることになると思います。非常に楽しみです。

京都芸術センターでは、ダンサーの白井剛くんが新作を発表するので、稽古中。稽古場を一瞬覗きに行き、白井くんに軽くご挨拶。


芸術センターで、美術家の高嶺格くんの新作が展示中(10月16日まで)なので展示を見ました。実際に八百屋さんやスーパーやカフェや水族館などに行って、放射能汚染について、聞きにくい質問して、その時の店員さんなどの対応を、再現して(演じて)いるビデオ作品がありました。今、多くの人が気にしていて、でも、なかなか触れにくい題材を、こうやって作品として提示しているのは、これまでも様々な当たり障りのあるタブーに触れて作品を提示してきた高嶺くんらしい作品で、お薦めです。

高嶺作品を見て帰ろうとしているところで、ダンサーの森裕子さん(モノクローム・サーカス)と、久しぶりにバッタリ会いました。今日はダンサーに何人も会う日だなぁ。今度、一緒にご飯を食べようと言って、電話番号を教えてもらって別れる。

で、しばらく歩いて、食事をしていたら、そのお店に、森本隆彦さん(グラヒックデザイナー)と江渕未帆さん(アクセサリー作家)のお二人とバッタリ会いました。で、寺町三条の方のカフェに行くことにして、歩いていたら、路上で踊っているダンサーの森出くんに会いました。いやぁー森くんの踊っているのを見るのは20年ぶりくらいかもしれません。この夏、節電で止まっていたカニ道楽のカニが久しぶりに動いていて、その前の道の真ん中で、踊っている森くん。


京都や大阪、そしてパリの路上で、13年間、毎日毎日、新聞配達をするように踊り続けてきた森くんの話を、20年ぶりくらいに聞きました。森くんの20年を駆け抜けるように聞きました。


今日は、数々のダンサーと会い続ける日でした。