「野村誠×北斎」コンサートにご来場いただいたラジオ番組のディレクターの方と、打ち合わせ。
ラジオ番組としての企画を提案していただけるようで、実現したら面白いだろうな、と思いました。
自分の作った作品を発表することで、反響があったり、そこから展開して何かをやってみたい、と言われるのは、嬉しいです。作品は発表しておしまいじゃない。発表した時、初演した時というのは、作品の誕生の瞬間。そこから生き続けていくためには、その作品と関わろうとする他者の存在が不可欠です。
だから、ぼくの作った作品を、面白がってくれる人、何らかの形で関わってみようと思ってくれる人がいること、それは幸福です。そして、そうやって、作品の味わいが広がっていくと思います。
だから、一回限りで2度と演奏されないような作品を作ろうとは、あまり思いません。逆に、一回限りであるならば、二度とやれないよう大規模なこと、5000人で演奏するとか、ちょっと全然違った発想のことをやってみたい、と思うんだろう、と思います。
ラジオ番組も、面白い形で実現しますように。