９月５日に初演した新曲「福岡トリエンナーレ」について、野村幸弘さんに話したら、「それ、駄洒落やんか」と言われた。確かに駄洒落だ。幸弘さんによると、脳の研究では、20代までは、覚えることなどは得意だが、関係性を作ることは苦手で、３０代以降は、覚えることは苦手だが、関係性を作っていくことが得意になる、と言われているらしく、だから、おじさんは駄洒落を言う、ということらしい。だったら、「前町アートセンター」、「福岡トリエンナーレ」などの作曲法を、「駄洒落作曲」と命名し、おじさんの駄洒落力をフル活用して、「駄洒落作曲」をしていったら面白いのでは、と考え始めた。これまで、子どもの逸脱力に着目して、子どもたちとの共同作曲とかやったりしてきたが、近々、おじさん達が活躍できる「駄洒落作曲」ワークショップを開始したい。伊藤キムさんの「おやじカフェ」といい、ぼくらが中年になってきたことで、中年のためのアートについて、無意識に考えるようになってきているのかもしれない。
