野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2009年

2009年も、あと数日を残すのみとなりました。ぼくにとっての2009年を回顧してみようと思います。



1月は、
主にHugh Nankivellと過ごしました。特に、あいのてさんとのグルーヴのある即興と、門限ズとの演じる即興、そして、子どもたちとの即興を分析するKeyboard Choreography Collectionは、特に印象に残っています。ポスト・ワークショップというキーワードについて、ヒューや吉野さつきさんと何度も話をしたのも印象深い。



2月は、
ドイツで大田智美さんが、「アコーディオン協奏曲」を素晴らしい演奏で世界初演してくれました。アコーディオンのための作品は、ライフワークとして続けていきたいと思っています。



3月は、
色々なことがあったのですが、振付家としての仕事をしたこと、それから子どもたちとのワークショップで10日間かけて作品を発表したこと、これが自分の人生にとって、大きかったと思います。演じること=踊ること=奏でることという方程式は、門限ズ、Keyboard Choreographyから続いてきています。



5月に、
あいのてさんのCDが発売になり、日本の各地をツアーしました。このツアー中に、「まえまちアートセンター」を作曲してしまったことが、ぼくのその後の駄洒落作曲の方向へのプレリュードになっていました。



6月には、
イギリスに行きました。ロンドンでのコンサートで、観客参加型の「てぬき4」を発表したことが大きかった。ダンサーのための作品「てぬき5」を作曲する引き金にもなりました。



7月は、
あいのてさん門限ズもイギリスに来て、英国ツアー。あいのてさんは、大受けだった。門限ズは、モアカムでやった即興で、小さな子どもと遠田誠のデュオダンスが凄かった。これは、今年見たベストダンス。Hugh Nankivell片岡祐介野村誠の3人でやった「茶碗蒸しリスペクト」がやれたことも大きな収穫。イギリスでのKeyboard Choreographyも面白い。



8月には、
キーコレ・リミックス」というワークショップ/公演を柏木陽くんと子どもたちでやりました。上田謙太郎くんの映像編集と組んで作曲していくポスト・ワークショップの一方法が確立されてきました。



9月には、
福岡トリエンナーレが開幕。駄洒落作曲吹奏楽との新曲披露。また、ピアノのための21の小品「福岡市美術館」は、ポスト・ワークショップの作品の楽譜を美術館で無料配布という試み。i-picnicで、ハンガリーオーストリア、イタリアと3カ国で、公演/ワークショップ/撮影をしたのですが、Keyboard Choreographyから発展した佐久間新さんの振り子奏法をじっくり味わうことができました。



10月には、
福岡トリエンナーレの企画で、「お湯の音楽会」を開催。風呂を演奏する音楽会が実現し、素晴らしい作品が生まれました。



11月から、
野村誠×北斎」が始動。木琴の謎に、どんどんのめり込みました。メロディカ・トリオ・コレクション2009も開催し、野村が委嘱した鍵ハモトリオの現代曲のレパートリーに随分ヴァラエティが出てきて、いい感じです。


2009年は
ポスト・ワークショップ
演じること=踊ること=奏でること
駄洒落作曲

といった3つのキーワードが何度も出てきています。「野村誠×北斎」は、ちょっと新傾向で、来年の展開も楽しみです。