野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

お風呂の音楽、またはアジア美術館での十年音泉

福岡アジアトリエンナーレの打ち合わせ。アジア美術館にて。今年は、アジア美術館の開館10周年記念でもあります。十周年記念と言えば、2年前、えずこホールの開館10周年記念で、「十年音泉(てんねんおんせん)」というタイトルで、大規模なプロジェクトをやりました。

で、その時に、やれなかったことが、足湯を実現させたり、温泉を実現させること。藤浩志さんデザインのタオルは作りましたけど、、、、

ということで、アジア美術館の10周年でもある第4回福岡アジア美術トリエンナーレで、ぼくは銭湯を舞台に、お湯の音楽会を繰り広げたい、という提案をしたのですが、あっという間に、学芸課の交流係の皆様に受け入れられて、どんどんプランが具体化しています。

お湯に入って演奏し、お湯を演奏し、お湯に入って鑑賞し、、、、、といったようなことを、この夏から秋にかけて、福岡でやります!

もう一つは、福岡市芸術文化財団と福岡市美術館でのプロジェクトについての打ち合わせ。こちらは開館30周年記念らしく、30年間での収蔵品をいろいろ公開する展覧会が、8〜9月にあるらしいです。こちらは、以前、徳島近代美術館や館林美術館でやった絵を楽譜とみなして音楽にするワークショップをやってみたいな、と思いました。ワークショップで生まれた(絵と対応している)楽曲を、ピアノ曲にアレンジしてピアノ曲集を作りたい。

そうすると、1曲目がミロ、2曲目がシャガール、3曲目がロスコ、4曲目が、、、、、みたいに、色々な作品と対応した楽譜ができあがる。展覧会終了後も、楽譜を出版して、曲が色んな人に演奏されて、実際の絵を見たことがない人たちが、その曲を演奏していく。それで、その絵の実物が見たかったら、福岡市美術館に行けば全部ある。そうした人たちが、未来にそういう作品を見に、福岡市美術館に見に来たりするかも、、、、というようなことを夢見て、、、、。というのと、(片岡さんによく言われるのですが)野村誠のピアノ小品集があったらいいな、という思いもあって、、、。

夜は、アートスペーステトラのパーティーにて、色んな方々とお会いました。

福岡、楽しみいっぱいだー。