御喜美江さんのお弟子さんで、現在オーストリアのリンツの音楽院の教授をされているJanne Rättyäさんが、小品のタンゴばかりを集めて「tango lunaire」というプロジェクトをしている。気が向いたら、何か短い新曲を提供して欲しい、と言われていた。どうしようかと長らく手をつけずにいましたが、やっぱり、９月に水戸芸術館でやったワークショップの作品の「トワイライト・セレナーデ」という曲を下敷きにして、短い曲に書き直すことにしました。このワークショップで作曲した３曲は、コンサート終了後、何らかの形で楽譜化して、ワークショップ参加者とは無縁のところでも再演されるようにしたい、と当初から考えていたのですが、「げんしじん」と「さんぽみゅーじっく」は、他のところでも何度も上演できそうなのですが、この曲が一番、展開しにくそうだったので、どうしようか、と思っていました。で、この曲だけ五線譜で書かれているし、オーストリアに送ってみるのもいいな、という気がして、譜面を書いています。
