野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

P-ブロッ鍵盤ハーモニカ演奏会@水戸芸術館

水戸でのコンサート、おかげさまで大成功に終わりました。
とにかく、ホールの響きがとてもよく、音がいいので、演奏しやすいことこの上ないです。

10月25日に新発売になる鍵ハモHAMMOND44は、音に芯があるので、ホール残響でもわっとしたりはしないです。ppで演奏する時が、まだコントロールが難しい。こちらが慣れていないのもあるし、リードが新しくて反応が不安定なのもあると思いますが、楽器としての課題でもあるかもしれません。

ベートーヴェン/しばてつの「熱情」は、だいぶ自分たちのものになってきた感じで、演奏していてもかなり楽しめました。

ワークショップの作品ですが、本番前にやったパート練習の時間が大きかったように思います。
今回、当初は、ワークショップもP-ブロッのメンバーでやろうと考えていました。
しかし、そうなると、本番当日は、P-ブロッのメンバーは演奏会の演奏に専念して欲しいが、ワークショップのメンバーのケアも必要になる。
で、ワークショップ・アシスタントを赤羽美希さん、正木恵子さん、渡邊達弘さんの3人にお願いしたのですが、これが、大成功でした。
P-ブロッが練習している間、3パートに分かれて、楽屋で練習(打ち合わせ)を持ってもらい、これで、随分、レベルアップしました。(鍵ハモ・ビッグバンドの3グループは、パート練習というより、当日もパートで創作していたようなところもあります)。

鍵ハモ交響楽団の「トワイライト・セレナーデ」は、本当にオーケストラのようでした(ぼくが指揮をしました)。本番の演奏が、圧倒的によかったですね。
鍵ハモ・ビッグバンドの「さんぽみゅーじっく」は、客席を3グループが移動しながら演奏する曲。写真が楽譜になっている。正木チームに参加したしばさんが、「ペーター・ブロッマンみたいなのが3人くらいいたよ」と言っていました。フリージャズの名手が3人もいるとは、すごいですね。3グループで、同じ楽譜(写真)を見ても、演奏の解釈の違いが出て、面白かったです。
鍵ハモ・ビッグバンドは、もう1曲「げんしじん」がありまして、これは舞台の後ろにある客席2階席で演奏したのですが、音が降り注ぐ感じで、よかった。
「神戸のホケット」(野村誠作曲)も美しく鳴り響いたので、はやく録音が聴きたいです。

水戸芸術館中村晃さん、コンサートのスタッフの皆さん、出演者、関係者、皆さん、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。
また、こんなコンサートが実現するといいですね

ということで、水戸の納豆を購入して、東京に帰って来ました。
P−ブロッのメンバーがみんな購入するので、悔しくて購入してしまいましたが、9月24日からイギリスなので、明日、明後日で食べないといけません。
明日は、納豆ご飯だー。