野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

勝手な音楽家です

今朝は早起きして、表参道の宣伝会議の会議室で、鼎談に参加しました。4月1日発売のブレーンという雑誌に掲載される巻頭10ページのものです。

メンバーは、田村淳さん(タレント・アーティスト)、宮本敬文さん(写真家)と、ぼくの3人です。

田村さんは、ロンドンブーツ1号2号というお笑いユニットをやっていて、主にテレビのバラエティ番組の司会などをしているらしく、最近ビジュアル系ロックバンドjealkbを始めて、ボーカル・作詞担当のhaderuとしても活動中。

お笑いをやっていると、シリアスなことをシリアスに語れないらしく、何か茶化したり笑いにしなければならないところがあるらしく、それで、バンドを始めたところもあり、不登校や引きこもりに訴える内容の「Shell」という歌などもあるそうです。逆に、現代音楽やクラシックなんかだと、笑ったらいけない雰囲気とか、不必要にシリアスにしすぎなものも多いし、お笑いと現代音楽がコラボしたら面白いのかもしれませんね。

宮本さんは、アメリカと日本の有志でお金を出し合ってカンボジアの子どもが無料で治療が受けられるアンコール小児病院の設立10周年を記念して、子どもたちの写真集を出した人。Gift to Children of Angkor(マガジンハウス)

この写真集を題材に、宮本さんのお子さんが通う幼稚園での話とかも、大変興味深いのですが、詳しくは「ブレーン」誌上で。

ぼくは、今日の3人のトークの中で、ついつい調子に乗って話しまくって、野村さんのような自由で、勝手な人が、勝手に生きていられてよかったね、作曲家という仕事があってよかった、と言ってもらいました。本当に、こんな好きなことやって、好きに生きているなんて、幸せなことです。これからも、勝手に生きます!

確かに、アリクイと音楽をするときに、アリクイのためなんて考えてませんし、そんなわけないです。コカコーラのペットボトル60本で演奏したかったのは、その音が聴きたかったからで、子どものためではありません。自分で勝手ということをわきまえつつ、ちゃんと勝手に生きていくことは結構難しいのですが、でも、それをやっていくことが野村誠なんだ、とお二人と話していて、あらためて痛感しました。

ということで、勝手な音楽家として、これからも、ますます勝手に、野村誠の世界を続けていくこと!それが、ぼくの人生だと思います。田村さん、宮本さん、どうもありがとう。