野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タンバリン・オーケストラ

赤坂保育園で保育士講座。NPO法人ARDAの企画。

http://www.arda.jp/top.html

現代美術の画廊を経て、杉並区での老人ホームへのアートデリバリーを経て、ARDAの並河さんは、今年度、港区のすべての公立保育所にアーティストを派遣してワークショップを行うという企画をやっている。

以前の老人ホームの時も、まず、介護スタッフを対象にしたワークショップをやって、その後にお年寄りを対象にしたワークショップをやった。現場の職員にまずアートを理解してもらってからワークショップを行うというのが、並河さんの基本姿勢らしい。今回もその枠組みで、今日は保育士向けで、明日は園児対象。

並河さんによると、2年前に老人ホームでワークショップをした時、ぼくのワークショップに音楽療法士の人がすごく拒絶反応を示したようで、でも、それから1年くらいたってから、その人はぼくのワークショップを評価し始めて、だんだん影響を受け始めたそうです。ちょっと、うれしい話でした。

で、保育士さんたちの話を聞いているうちに、ぼくは自分が持っていった楽器を一切使わずに、園にある楽器だけで何ができるかやってみようと思った。カスタネット、タンバリン、すず、これだけでも十分音楽が楽しめる。先日聞いた渡邉理恵ちゃんのタンバリントリオもよかったし、今日はタンバリンオーケストラをやってみた。

16人でタンバリン。各自がいろんな奏法を編み出し、本当に簡単なルールで、すごくノリのいい音楽ができあがった。途中で、それ以外の楽器(園にあるカスタネット、鉄琴など)に持ち替えて、またタンバリンに戻る。最後は、タンバリンのアンサンブルに、園にあった電子ピアノで、ぼくがコードやベースを少し弾いてアンサンブル。園は昼寝の時間で音量を小さくと言われていたのに、最後は保育士さんたちがノリノリで盛り上がった。

明日は、園児対象のワークショップです。