野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

エイブルアート・オンステージ第4期代表者会議

明治安田生命ビルで、エイブルアート・オンステージの第4期の第1回代表者会議が行われました。

第3期の6団体を選考した時は、ある程度どんな公演になるかが想像できたのですが、今回の第4期の7団体は、すごく大化けするかもしれないし、大丈夫かなぁ心配だなぁ、という気になるような、来春の公演がどうなるか想像がしにくい団体が多いのです。だから、すごく楽しみです。一応、今日、ぼくが聞いて理解したことを、雑に書くと以下のような感じです。ちょっと違うこともあるかもしれないので、不正確な情報として、読んでみてください。

すっごい演劇プロジェクト(福岡) 60歳以上の女性が倉品淳子さん演出で行う演劇。舞台は一般家庭の台所で、公演場所の台所を現在募集中らしい。

「3つのうた」プロジェクト(東京) 「表現クラブがやがや」をやる中で浮上した「仕事、性、家族」というテーマについて、「がやがや」とは独立して新たに立ち上げるプロジェクトで追求。ダンサーの山田珠実さん、作曲家の鶴見幸代さんらをゲストに迎えながら深めていきたいらしい。

「ホスピタルサーカス」プロジェクト(滋賀) 美術家の井上信太さんらが、病院で入院中の子どもたちとのワークショップで、色んなものが制作されて、それを最終的に病院の中庭で演じる。子どもたちは、病室から中庭の舞台の物体を(何らかの方法で)操作したりして、病室で演じたり操作しながら、中庭で上演される舞台。

ダンスボックス(大阪) 今までやってきた障害者とのダンスワークショップを、もっともっと深くやってみたいとのこと。砂連尾理さん(ダンス)、SKANKさん(音楽)などが関わり、ワークショップ、作品づくりするらしい。

「うたの住む家」プロジェクト(東京) 慶応大学と商店街の共有スペース「三田の家」で、「うたの住む家」を実現させるプロジェクト。商店街など地域とどう関われるか、大学生をどう巻き込めるか、など、いろんな人が巻き込まれる家が実現したらいいのですが、作成中の募集チラシを見せてもらい、前途多難な予感もあり。徳久ウイリアムさんなどのワークショップも予定。

「ケチャップ」(千葉) 分かりやすい作品とアングラの狭間で揺れながら、演劇をつくっていこうとしているようです。

「みやぎダンス」(仙台) 障害者のダンスカンパニーとして仙台で活動を続けるNPOが、これまで行ってきた活動と並行して、新たにメンバーを募集し、アーティストも初挑戦の人選で繰り広げてチャレンジ。仙台でいろんなプロジェクトが始まるきっかけになることを目指す。

ぼくは、実行委員という役職で関わっているのですが、昨年は関わり度合いが少なかったので、今年は、できるだけ各団体とディープに関わってみたいです。