野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワニバレエプロジェクト3日目

今日も平盛小学校でのワークショップ。今日は、4年1組、2組と分かれて、一人1枚の絵を描きました。最初に、一人10秒くらいずつ、できるだけ訳の分からない物を描いては紙を別の子どもとシャッフルして、また、描き足した紙に、「ワニバレエ」、「ひこうき」、「新曲」の3曲に出てくる歌詞から連想するものを書き足して絵を完成。全部で48枚の絵ができました。

そして、給食を一緒に食べました。給食中に林加奈ちゃんが、子どもたちの絵を並べ替えて、紙芝居にして読んでみました。4年1組では、加奈ちゃんの紙芝居があまりにうまく構成されていたので、「あざやかすぎ」という声があがりました。昨日まで休んでいた男の子が、「シャフルしてやればええやん」と言いました。昨日まで休んでいて状況が一番飲み込めていない男の子の意見だったので、採用しようと放課後にシャフルして話を作ってみようかと考えました。

放課後、いつもは多目的室でやっていたのですが、今日は音楽室でやっていました。しかし、子どもたちは多目的室に行きたがったので、多目的室に戻りました。やはり、多目的室は多目的なので、音楽をやっていても、工作していても、その場にいられるからいいです。

いつもは自由に遊ぶ時間をある程度やってから、みんなで創作の時間に移りました。今日もそうしようかと思いましたが、ちょっと無理して、自由遊びタイムを後回しにして、相談タイムにして、ストーリーづくりをしました。みんな遊びたい誘惑があるけど、結構我慢強くストーリーづくりに加わってくれました。それで、結局、2クラスの絵をシャフルして、それでストーリーを考えることになりました。絵の順番も子どもたちが考えてくれました。

途中、けんかした二人の男の子がいたのですが、そのうちの一人が鈴木潤さんの右隣に来てピアノを弾いていたのだそうです。そしたら、しばらくしたら、もう一人が、潤さんの左隣に来てピアノを弾き始めたそうです。けんかをして気まずいのに、わざわざそこに来て潤さんをはさんで二人がピアノを一緒に弾いている。不思議な寄り添い方でした。

子どもたちは、段ボールを使って色々なことを始めています。段ボールは、もっと活用できるかもしれません。

家に戻った後、深夜まで、潤さん、加奈ちゃんと48枚の絵を見ながら、絵に描かれていることを一文ずつつないで、48枚分のストーリーを作りました。ほとんど脈絡のない48枚の絵に描かれていることをつないで、1つのストーリーができるまでが、相当大変でしたが、これで、骨格はできたし、明日、子どもたちに発表できるや。

潤さんがやる気になって、それを台本にしたり、今後のスケジュールまで書いて、明日、コピーして子どもたちに配ろうと意気込んでいます。

明日は、ストーリー発表、しょうぎ作曲をして、ストロー笛も作ろうと思っています。