野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

最初も最後もオランウータン

京都芸術センターで稽古です。いよいよ2日後が公演です。にも関わらず、新曲を書いて、大田智美ちゃんと練習。さらにダンサーとも初合わせ。曲の構造は全く同じですが、新バージョンではテンポが1.5倍になっているので、同じ振付を1.5倍の速さでやらなければいけません。新曲は、山下残くんにも、ダンサー、スタッフにも好評でした。智美ちゃんも気に入ってくれましたが、譜面を身体に馴染ませること、覚えこませるのには、時間がかかります。

これで、今回の曲の作曲は、全部終わりました。「ウマとの音楽」は、2005年に作曲して、既にドイツと日本で初演されていますが、今回書き下ろした曲としては、

11月に、まず「オランウータン」が完成。12月13日、帰国直後に「インドライオン」が完成。14日に「ウミネコ」が完成。18日に「ドゥクラングール」が完成。19日に「北極グマ」が完成。26日に「オオアリクイ」が完成。1月5日に「シシオザル」が完成。8日ごろには「ニホンザル」も確定。そして、9日に「オランウータン」の第2バージョンが完成。

2曲の「オランウータン」は、ダンサーや智美ちゃんとの稽古が始まる前と、稽古を経た後に書いたもので、2曲の距離を改めて味わっています。

それにしても、この現場にいると、どんどん刺激されて、次々に曲が書きたくなります。楽しい。いよいよ明後日が初演です。公演は、冒頭からずっと演奏し続けて、途中で2分半だけ無音のダンスがありますが、その後も演奏し続けです。音楽とダンスのコラボレーションを思う存分お楽しみください。