野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉

野点担当のきむらとしろうじんじんと電話して、明日会って、現在えずこでどんなことになっているのか、どうなっていくのかを打ち合わせすることにしました。演劇交響曲は舞台公演と屋台公演があると思うのです。そして、舞台と屋台、劇場と地域、出演者とスタッフと観客をどうやってリンクさせていくかが、課題です。

倉品さんとも電話で相談。

えずこホールにも電話。主に、関係する音楽団体とのリハーサルの件など。

明神慈さんにも電話。明神さんのワークショップのDVDを見ての感想と今後の方針について。7回かけて、段階的にかなり芝居のクオリティは上がってきています。ただし、ぼくの明神さんに対する最初の要望は、ぼくが明神さんの演劇に感じている音楽を作り上げてもらうことでした。つまり、役者の読む一字一句のイントネーションや間合いまで含めて、ただ読んでいる台詞が、まるで美しい音楽かのように構成される演劇になるまで、作りこんでください、という要望です。明神さんが、鍛えられたプロの発声や身体で実現できていることを、えずこに集う熱意の塊のアマチュアの住民たちで実現したら、どんなものが生まれるのか?ということです。これは、かなりチャレンジです。そして、7回だけのワークショップでは、まだ入り口に立ったところなのです。あと2日行った後、残りの作業を倉品さんが引き継ぐことになります。本当に、この難関にチャレンジできるのでしょうか?そういう問いを、もう一度投げてみて、でも、きっと我々が挑戦することになります。これが、きちんとなしえたら、本番は大成功。しかし、大失敗の可能性を秘めている。ああ、大変。でも、大変だから、面白い。