野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日も動物の演劇

またまた12時間くらい寝てしまいました。

今日も京都芸術センターで、山下残演出、野村誠作曲の「動物の演劇」のリハーサル。連日18時〜22時、ほとんど休憩も入れずに、集中してやっています。

原作は、野村誠野村幸弘の「ズーラシアの音楽」(2005年、横浜トリエンナーレ委嘱作品)と野村誠野村幸弘の「ウマとの音楽」(2004年、Ikon Gallery委嘱作品)で、この映像のサウンドトラックを編曲(再作曲)して、11曲から構成されています。

1 オープニング曲(鍵盤ハーモニカ)
2 シシオザル(貝殻、声、鍵盤ハーモニカ)
3 ドゥクラングール(アコーディオン、ピアノ、声)
4 オランウータン(アコーディオン、ピアノ)
5 北極グマ(アコーディオン、ピアノ)
6 インドライオン(アコーディオン、ピアノ)
7 オオアリクイアコーディオン、鍵盤ハーモニカ)
8 ニホンザルアコーディオン、ピアノ)
9 ウミネコアコーディオン、ピアノ、声)
10 オットセイ(アコーディオン
11 ウマとの音楽(アコーディオン、ピアノ)

現在、ほとんど編曲・再作曲が完了していますが、「オオアリクイ」と「ニホンザル」が、まだ進行中。この二つは、もう少しダンスが変わっていく様子を見た後に、アレンジしようか、という気分が出てきています。というのも、色んな段階に色んな風に、ダンサーや演出家を困らせることが、この公演全体を面白くすることにつながる、という確信のようなものが自分の中に芽生えかけてきて、ただ困らせるわけではなくって、そこは、ぼくがダンスの事情を無視して、音楽の論理で自分勝手なわがままに作っちゃった曲が、凄いテンションで生まれてくるような瞬間が、いつ起きるかが鍵なように思うのです。まだまだ、これからです。

ちなみに、こちらでこの公演に向けての、山下残+岩下徹の対談が読めます。
http://www.tp-kac.com/KAC_TP_j_text.html