野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

飛び石プロジェクト

今日は、飛び石プロジェクト、Jon Palmerの4日間のワークショップの最終日でした。
いい感じです。
今後の展開が楽しみです。

http://tobiishi.exblog.jp/

打ち上げも盛り上がりました。

エイブル・アート・ジャパンの太田好泰さんとの会話を、思いっきり要約すると、

野村誠のような変な人が、思いっきり変なままでいられる世の中を、どうやって作っていくか、ってことなんです。今の世の中には、普通とか標準とか常識みたいなものが強固にあって、そこから少々逸脱しているだけで、変人になって、なおかつ変人には普通に生きるようなプレッシャーがいっぱいかかるわけです。で、エイブルアート・オンステージに、ぼくは実行委員、コラボシアターフェスティバルには、フェスティバルディレクター、飛び石プロジェクトには、コーディネーターとして、関わっています。こういう立場というのは、ともすると、全体のまとめ役・調整役のような立場に陥りやすいのですが、そこで、野村誠が、どこまで変な人のまま、その役割でいられるか、というのが、面白いし可能性があるんだ、ということを、太田さんは感じていてくれるみたいです。

で、この「変な人」という概念は、「一般の人」という概念があって、初めて成立するものです。今、「飛び石プロジェクト」でやろうとしていることは、「変な人」と「一般の人」と割り切れない場を作っちゃうことだと思うのです。複数の常識が混在して、コミュニケーションが複雑化して逆に単純化していくような場を作ることだと思います。そういうコミュニケーションの場から生まれてくるものって、何なんでしょう?それが見たい、ってことだと思います。

今は、そういうものが生まれてくるための大切な準備期間だったんだなぁ、って、何年か後に、しみじみ思うことでしょう。