野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

放送教育研究会で講演しました

今日は、京都放送教育夏期研修会で、講演をしました。そもそも「放送教育」という用語も知らなかったし、それを研究する団体があることも知らなかった。テレビ番組を教育現場でどのように活用していくか、ということで、「あいのて」を実際に子どもたちに見せての反応の報告もありました。

うれしかったことは、「イシ・テクノ」が、子どもにバカウケだったらしいこと。3歳児〜5歳児まで、どの年齢の子も釘付けになったらしいこと。「イシ・テクノ」を聴いて、「音楽おもしろ」と言う子ども。その後、保育者が指示したわけでもないのに、みんなが園庭に出て、石を拾って演奏し始めたらしいこと。

それにしても「放送教育」っていうジャンルがあって、こんなに活発に活動してるなんて、びっくりです。ぼくって、無知なのよね。(2000年5月に、大阪の国立民族博物館の主催で、5歳児32人と片岡祐介さん、林加奈ちゃんと「身体オーケストラの試み」というのをやったとき、保育園の園長先生に、「保育の常識では考えられない発想が・・・」とコメントされた時、初めて「保育」という言葉を耳にしたくらいですから・・・。それなのに、その1年後には、京都女子大で「保育研究法」という授業をしていたけど・・・。)

番組の中味を、子どもと一緒に作っていく、というコンセプトを強調しました。「ワニバレエ」にしても子ども達と考えた歌だし、「カラダ・ディスコ」は、エイちゃん、ルリアちゃんのアイディアを尊重して作った曲だし、イシ・テクノは、保育園で生まれた曲だし・・・。そして、現在は、西巣鴨でのワークショップが、番組作りに大きく影響しています。・

これをさらに発展させて、中学生か小学生高学年の授業で、「あいのて」の番組内容を考えるような授業をやって、それを中学生(小学生)と園児の前で実践してみる、というような実践をしてみたいな。そして、そこで面白いアイディアが生まれれば、それを発展させて番組をつくりたい。そんなことを提案しました。

途中で調子に乗ってきて、「あいのて」のオープニングの手拍子のやつを、3グループに分かれて実演してもらっちゃった。