野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのての改善点

「あいのて」の2回目の放送が始まっています。番組についての色々な感想がありますが、その中で、森迫永依ちゃんの台詞が、言わさせられているような気がして、台詞がわざとらしい、という意見がいくつかありました。そこで、そこに注意して、番組を見直してみました。ぼくの意見としては、エイちゃんは芝居風のところは問題ないと思うのですが、音遊びの場面で、すごい面白いやりたいという台詞がいっぱいあって、そこを改善すると、音遊びの楽しさが、もっと生きるかも、と思いました。

具体的にチェックしてみたところ、すごい面白いやってみたい、の出てくるところの台詞を、もう少し具体的にしてみよう。すると、流れがよくなるのでは。

1回目の台詞では、「うわ、すごい。わたしたちもやってみたい」を、例えば、「どうやってるの?やり方教えて?」とか「何それ何それ?」、「あ〜〜、分かった。〜〜〜〜〜ってやってるんでしょ(と言って得意げにやってみるができない)」などのようにすれば、もう少し、リアルになるのかも。

「これって面白い。もっと面白いことってできる」を、「変な音。もっと変な音って出せる?」にするとか。「すごい」や「おもしろい」という表現を、具体的な表現にしてしまった方が良さそう。

第2回でも、「なんか、すごーい」を、例えば「ゾウが行進してる音楽みたい」とか「にぎやかなリズム」などと具体的にしてしまう。「私も叩きたい」を「そのリズム、教えて」などに変える。

エイちゃんは、ドラマや芝居などをいっぱいやっている子どもなので、「すごい」、「面白い」が一番馴染みのない台詞なのかもしれないな、と思いました。今まで台本をチェックするときに、音遊びの内容や番組の流れのことに意識がいきすぎて、ここの部分に無頓着でした。次回収録分からは、ちょっと意識してみよう、と反省。

でも、これで、ますます、番組をよくできると確信。エイちゃんの良さを、もっと引き出し、爆発させれば、番組全体が圧倒的にエネルギーがアップすると思う。