野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ソロ2日目

ソロの芸大の脇にあるアートセンターに宿泊。朝ごはんを食べていたら、ダンサーというジャヤが声をかけてきた。じゃあ、今日はこの人とセッションをすることに。
芸大の校舎にも行って、授業風景も見た。ジャワ舞踊の試験を見て、幸弘さんはかなり喜んでいた。スマトラの踊りの授業は、社交ダンスみたい。なんじゃこりゃ。ガムランの授業は、聴いていて、時間がすぐ経ってしまう。何曲もがつらなって30分、40分と一気に演奏するのに長い気がしないし、いつの間にか時間が経ってしまう。でも、人によっては「長い。こんなの1曲聴けばいい。どれも同じ感じ」という感想もでるのだろうけど、この良さが分からない人は、何で分からないんだろう?それと同時に、マルガサリなんかが演奏すると、20分くらいで、何曲も続いている演奏だけでも、大曲を聞かさせられた感じを観客に与えてしまう。そうじゃなくって、そんな大袈裟じゃなくって、50分さらっと聞かせられちゃう演奏ができればいいんだろうけど、その違いって何だろう?
ジャヤは、友人も誘い、マタハリというデパート前でパフォーマンスをすることになった。要するに路上パフォーマンス。結構、暇そうな人が見ていく。ところが、途中まで行くと、だんだんジャヤのパフォーマンスが単調で、芸がなくって、飽きてくる。つまんないと思うのに、それでも人は見ている。日本だったら、みんな帰っちゃうけど、ここはある意味、甘いというか受け入れられているんだな、と思った。よくも悪くも。
ということで、ソロからジョグジャに戻る。