野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「帰ってきた千住の1010人」作曲完了

メールに返信しようと思っても、うまく言葉で返信できないことがあり、ピアノの小品「生きる Hidup」を作曲する。2020年の第1作。

 

それから、「帰ってきた千住の1010人」の楽譜を書く。内容は今まであたためていたが、いよいよ手書きの楽譜を書く。手書きで、スケッチブックに鉛筆で書いていく。しっかり鉛筆を削って筆圧を強くしっかり書いていく。手書きになると、言葉遣いが微妙に変化したりしつつ、図や五線なども交えつつ、全16ページの楽譜に表紙をつくって完成。

 

「帰ってきた千住の1010人」(2020)

作曲 野村誠

 

1 ボロボロボレロ!ワンダフル!

2 ファンファーレ騒動

3 空耳ソーラン

4 どの方角、その方角

5 ケロリン

6 フォト グー ラファー

7 水分ホキュー&なわとビート

8 だじゃれの村祭り

9 ドミノだおシ

10   寿式サンバ奏+ケ茶+やっちゃいタイ

 

エピローグ 1005花火とカエル舞

 

そして、現時点で想定している編成人数の目安

 

ジャワ舞踊家            1

作曲家               3

野球選手              4

タイとインドネシアのゲスト音楽家  8

なわとび             10

凧あげ              10

パートリーダー          30

金管群              33

歌                50

写真撮影             50

マネジメントスタッフ       50

犬               101

打楽器群            150

笛群              150

鍵盤楽器群(+エレクトロニクス)160

弦楽器群            200

 

 

 

 

出演者1010人、絶賛募集中。こちらのサイトにて

https://aaasenju.wixsite.com/dajaremusic?fbclid=IwAR3rqOTC7FZ3oG2VaS-_EsWPNh_Lbbx9wSqdPjnh-A4AatZDAf-amzfO_P8

 

2014年の「千住の1010人」記録動画はこちら

www.youtube.com

皆さんのご参加、お待ちしております。

ピアノのツアー、火の音楽会のピアノ

鍵盤ハーモニカに関して、色々な国の人から時々問い合わせのメールが来る。今日もユダヤ人シンガーから問い合わせが来る。鍵盤ハーモニカに興味を持つ音楽家は、面白い視点を持っている人であることも多く、 Daniel Wolfという音楽家が以前、鍵盤ハーモニカの楽譜をまとめていた。ここにあがっている作曲家も、面白い人が多い。時間がある時に、もう少し丁寧に鍵盤ハーモニカ作曲家をリサーチしたい。

 

Melodica Anthology Contents

 

ジャーナリストの岡本さん、写真家の草本さん、コーディネーターの里村さんと新年会。十和田のピアノをめぐるツアーの動画や、千住の1010人の動画なども改めて見直して、また、YouTubeやネットでの様々な表現を検証して、今年、いろいろ始めたいことについて、語り合う。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

「千住の1010人」について、いろいろアイディアが思いつく。その関係で、2004年に行った「火の音楽会」という過激で問題行動なワークショップの記録動画を見る。ピアノを燃やした時の経験。その後、青森でのピアノをプランターにして楽器にした経験。そうした経験なども、十和田でピアノを巡ったツアーと、繋がってる。

 

火の音楽会、当時のブログを読み直してみる。

 

「火の音楽」誕生日前夜 - 野村誠の作曲日記

 

「千住の1010人」のアイディアが、また膨らむ。

今年の抱負は脱皮

あけましておめでとうございます。

2020年

年越しに、除夜の鐘の響きを味わい、初詣は今宮神社に。

今年の抱負は、脱皮です。

脱皮の予感がしています。

 

船岡山を散歩。建勲神社に参詣、大徳寺を散歩し、佛教大学近くを歩くと、1000Kitaという団地でアートプロジェクトの場所に遭遇。近所なので、また、遊びに来てみたいものです。

 

夜は、船岡温泉へ。

あとは、Mind Your Languageという英語教室コメディ番組を見て笑いました。

https://www.youtube.com/watch?v=vhd1IqNM3M8&list=PLfXlO2knSic-CrU7h_EIzrM5jWu-p3zUB&index=1

 

ーーーーーーーーーーーー

2020年前半の野村作品上演予定(こちらが把握しているもの)は、以下の通りです

1月18日 「おっぺけぺーの種を蒔け」(2014/2018)

(清水友美ピアノコンサート) (ピアノソロ)

 

2月15日 「相撲ノオト」(2019)(會田瑞樹リサイタル)
     (ヴィブラフォン独奏)

https://phoenixhall.jp/performance/2020/02/15/10105/

 

3月1日  「新曲」(2020)(世界のしょうない音楽祭)
     (約50名のワールドミュージックオーケストラ)

https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/bunka/event/ev_music/a001010040010.html

 

3月10日 「アコーディオン協奏曲」(2008)(大田智美リサイタル)     (アコーディオンと弦楽5重奏による)

http://www.tomomiota.net/

 

3月28日 「Beethoven 250」(2020)(豊中市立文化芸術センター)  (アコーディオン+ピアノ)

 

3月29日 「Japansta」(2006)(豊中市立文化芸術センター)
     (尺八、箏、十七絃

 

4月12日 「オリヴィエ・メシアンに注ぐ20のまなざし」(2018)、「メシアンゲーム」(2020)(愛知県芸術文化センター
     (2台ピアノ)

https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000304.html

 

5月31日 「帰ってきた千住の1010人」(2020)(千住まちなか)
     (1010人の大アンサンブル)

https://aaasenju.wixsite.com/dajaremusic?fbclid=IwAR0Q3BhcSfljRo3hpI-WKTaUXHZAV7d-iqzwHKK2DdQVBMeTl6IlN1dZdZo

おくだりょうとひとりひょうたん楽団「とちうで、ちょっと」

ひょうたん型のCDが届く。

おくだりょうとひとりひょうたん楽団「とちうで、ちょっと」

 

奥田扇久さん=奥田亮さん=おくだりょうさん、と出会ったのは、30年前。京大の学生をしていた頃。ジョン・ケージ京都賞受賞に合わせて、3日間で40演目(ケージの作品だけでも10曲)を演奏する演奏会「ケージバン」を主催した時。この時は、「三輪車と丸太んぼう」というパフォーマンスを奥田さんと二人でやった。丸太を引きずって、その引きずる音を会場内に響かせる奥田さん。半ズボンで三輪車に乗って会場内を移動する野村。奥田さんは、人間バチと化して、大太鼓に向かって倒れこむ。

 

その後、ひょうたんを栽培し、ひょうたんから楽器を創作して演奏するようになった奥田さん。しょうぎ作曲祭りなど、様々な場面でご一緒した。奥田さんの初のソロCDが出た。ひょうたん楽器の本当に素晴らしい音色。架空の民族音楽のようで、どこかにありそうで、どこにもない音楽。

 

また、ご一緒できる日を楽しみに。

 

買い物と大掃除の大晦日に、最高の BGMでした。

 

帰ってきた千住の1010人

2019年も残りわずか。「千住の1010人 in 2020年」を2020年5月31日に開催。それに向けて、楽譜を清書すべく、画用紙を買ってくる。

 

タイトルを散々考える。「センキュー(1009)、千住(1010)」とか、「せん自由!」とか、「千寿満祭」など、いろいろな言葉が巡っては、飛んでいって、最後に「帰ってきた千住の1010人」というのにたどり着く。

 

清書は、正月明けてから始めよう。2020年の第1作にしよう。

 

 

 

パッ・プラプトの訃報

インドネシアの即興舞踊家パッ・プラプトの訃報が届く。あらゆるものと交信するダンス。特に、2011年3月、ジョグジャカルタ東日本大震災のために開催したコンサートの際、最前列にパッ・プラプトが見に来ていて、彼のオーラが出演したダンサー、音楽家たちに伝染して、すごい気を発していたことは、今でも鮮明に覚えている。まだまだ教わりたいことがたくさんあった。ご冥福をお祈りしたい。

 

「千住の1010人 in 2020年」に向けて、新曲を作曲中。改めて、過去の「千住だじゃれ音楽祭」の動画を見直す。2013年の第1回定期演奏会の時に、田中悠美子さんとやった「千住万歳」の動画を見て、譜面をあらためて見返す。「寿式三番叟」とサンバ。「千住の1010人 in 2020年」に向けて、もう一度、原点を確認できた。

 

www.youtube.com

ながらの座・座に打ち合わせに行く。橋本敏子さんの熱い言葉を久しぶりに浴びる。来年に、「徹夜の音楽会」の第2弾を行う予定。第1弾が面白かっただけに、第2弾は第1弾のイメージに引きずられずに、2020年の今一番やりたいと思えるラインナップを考えられればと思う。

 

www.youtube.com

 

 

 

千住の1010人in 2020年、作曲も佳境

来年5月31日に、「千住の1010人 in 2020年」を開催する。2014年に「千住の1010人」を開催して、まさか人生で二度目のチャンスが訪れるとは思っていなかったが、幸いに二度目のチャンスを作ってもらえた。1010人で再びやる機会が訪れるので、前回の作品を下敷きに、新たな作品を書いている。とは言っても、1010人で実際に音を出せるのは、本番だけ。1010人で本番前に練習することも不可能なので、どのように本番が実現できるか、脳内でシミュレーションしまくるしかない。

 

ということで、今日は、楽譜がほぼ完成に近づいてきた。「ワンダフル」は、前回できなかった犬の「ワン」にダ(打楽器)、フル(フルート)が続くというシーンだが、今回は、「ボロボロボレロ」と「ワンダフル」を合体させてみようと思う。

 

演奏者は、東西南北の四方に配置。

 東:弦楽器(ギター、ウクレレ、ヴァイオリン、チェロ、三味線、シタールほか)

西:鍵盤ほか(鍵盤ハーモニカ、アコーディオン、木琴、鉄琴、ガムラン、エレクトロニクスなど)

南:笛(リコーダー、木管楽器、尺八、スリン、能管など)

北:打楽器(スネアドラム、ジャンベ、クンダン、ベル、炊飯器、鍋、竹、雨樋など)

 

「ファンファーレ」は、ファンに「ファ」と「レ」が書いてあるのだが、これを「ファンファーレ騒動」にして、後半で「ソー」、「ドー」が混入してくる。

 

などなど。年内に一応、完成させたい。それにしても、作曲と言っても、だじゃれを考えたりするのが、仕事のほとんど。これで、どれだけの衝撃的な音響や場がつくれるのか、音楽家として大きなチャレンジである。5年前の動画を何度も見ながら、作曲中。

 

www.youtube.com