野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

『あっちこっちde門前ズ!?』大盛況で開催

『あっちこっちde門前ズ!?』の本番。

 

13:00開演で、小雨決行にしていたら、小雨となった。傘をさしながらの鑑賞してくださったお客様方に感謝。13:00-13:30の《馬方弁天》は、門限ズとしては、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を原作としての鳥取公演以来、原作があるパフォーマンス第2弾。今回は、民話『馬方弁天』。この方法、さらに深めてみたいと思った。三明寺のご住職がさりげなく数多くのサポートをしてくださったことも印象的だった。

 

14:00-の演劇3チーム、ダンスチーム、音楽3チームの7チームが門前通りのあっちこっちで上演する演目は、天候が悪いため、全てキング堂のお店の前で開催。急な変更なので大変だったし、出演順も決まっていないし、アドリブ力の問われる本番となった。

 

16:00の予定のフィナーレは、雨があがったので、予定通り野外で開催。開始時刻を15:20に前倒しにして開催した。音楽、演劇、ダンスの総勢50名ほどが混ざり合う素敵なフィナーレとなった。

 

終演後、出演者3チームが交流する場も作れて、それもとっても良い雰囲気で、また新しいことが始まっていきそうなワクワクする感覚があった。

 

とよかわ舞台芸術実行委員会こりんぐの皆さんが様々な準備をして今日が実現した。様々な苦労や努力は、きっと今後に実っていくのでは、と思う。豊川の人々の今後にも注目。

 

音楽ワークショップに参加していた高校生から取材を受ける。それで答えて思った。昔の作曲家は、メロディーに別の対旋律を組み合わせていたのだけど、今日は、音楽の対旋律として演劇があったり、ダンスの対旋律として音楽があったり、マネジメントと演劇の対位法があったりした。昔の作曲家は、金管木管、弦、打などの組み合わせでオーケストラの色彩を変えていたけど、今日の公演で、ぼくたちは、音楽、演劇、ダンス、マネジメントなどを組み合わせて、様々な色合いを作っていた。オペラのような台本がある歌劇に興味があるのでなく、音楽と演劇とダンス、さらにはマネジメント、美術、、、がアンサンブルする舞台をやりたいんだ、と改めて思った。

 

みなさま、おつかれさまでしたーー。