野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

塔本シスコと荒井良二と野村誠がどう遊ぶか

不知火美術館の里村真理さんとの打ち合わせ。4月に予定されている展覧会に向けて、来月に荒井良二さんとのワークショップが予定されている。宇城市ゆかりの画家、塔本シスコの作品が展覧会の柱になるが、シスコの作品を起点にして、宇城の人々と荒井さんや野村が交流する(=遊ぶ=創作する)。それを展覧会にも反映していく。

 

ぼくとしては、

 

昨年7−9月に、滋賀県立美術館で行われた塔本シスコ展に、音源で参加した。会場で流れる音楽《2022年のウマイレガワ》を作曲した。そこには、宇城で録音した環境音や語りや歌も入った。

 

8月に、都城で相撲と音楽のリサーチをしたところ、十五夜綱引きの話を聞く。塔本シスコの絵に描かれているものと同じで興味を抱く。

 

11月には、水戸芸術館荒井良二さんとワークショップをした。荒井さんの絵本『たいようオルガン』を子どもたちと絵として再創造したり、音楽にしたりした。

 

12月ー1月に、不知火美術館で行われた展覧会『表現は日常にこだまする』では、宇城の子どもたちと絵画作品を音楽にして、その音源を会場で流した。

 

という流れを踏まえて、

 

1)シスコの絵に基づく音楽を創る

2)十五夜綱引きを調査し、綱で楽譜をつくったり、綱でシスコと音楽を「つな」げていきたい

3)荒井さんと思う存分遊ぶ。その遊びの痕跡を展示に反映させる。

4)地域の子ども(+大人)との交流から作品をつくる。琵琶や地元の音楽などと関われたら嬉しい。

 

とか、考え中。