野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

『どんどん日田どん!』待ったなし

いよいよ明日が本番の『どんどん日田どん!』。朝10時から吹奏楽のリハーサルの予定だが、日田林工高校は到着してスタンバイしているが、大山中学は山深くに家がある子どももいて、雪のため集合が遅れ、高校だけで練習開始するが、ほどなく中学生も到着。小柄な平原先生がエネルギッシュに指揮をしながら的確な指示をしていくと、どんどん音楽の精度が高まり、楽しさも高まっていく。演奏に重ねてナレーションを入れる予定だった曲も、演奏の精度があがってきたので、先にナレーションを済ませて演奏だけで聞かせることにした。

 

午後は、場当たり。最初のシーンから、舞台上の動きを確認しながら進めていくが、これが大変。それぞれの曲、セリフは、個別に練習しているので仕上がってきているが、それらのつながり方を含めた練習はしていないので、舞台監督の森山さんの大活躍によってなんとか進んでいく。パトリア音楽工房からダブル司会の石松りえさん、井上呼春さんが、表現豊かなMCで進行をスムーズにしてくれる。音楽工房のアットホームな空気感。チェロの宇野健太さん、ピアノの古賀美代子さんの演奏が素晴らしく、その表現力の豊かさに圧倒され、作曲者としては幸福でディレクターとしては心強い。そして、その表現の細部までがダイレクトに伝わってくるホールの響き。日田杉をふんだんに使ったホール、めちゃくちゃ響きいい。

 

合唱団も振付を入れてきて、楽しさ倍増。人数が少ないのに、一人ひとりがしっかり歌っていて、いい歌声だ。木レンジャーが木レンジャーカーで登場。明日は衣装をつけて出動だ。相撲探求家で元力士の一ノ矢さんの相撲甚句と四股も本当に美しい。大山中学校の相撲部、琴大豪のお父さんが行司役を買って出てくださり、音楽と相撲の共演が見事に決まった。録音の五島さんも駆けつけてくれた。舞台スタッフ、ホールスタッフも含めて、各自がうまく連携できた稽古だ。

 

予定通りに15時から通し稽古を敢行。日田の人々の柔軟な対応力により、混乱が危惧されたのに、滞りなく最後まで通った。そして、日田祇園囃子保存会の祇園囃子とチェロとピアノと相撲の四股が重なり合う最後のシーンは、悠久の時間を感じ、ああ、この公演のテーマは、この時間でもあったのだ、と改めて知った。大分からiichikoホールの八坂さんも駆けつけてくれた。ありがとう。

 

全体で問題点の洗い出しをして、いろいろの後、マルマタ林業のマキさんと打ち合わせ(明日の第2部の幕間トーク)。りえさん呼春さんと歌の稽古。

 

夜は、五島さん、一ノ矢さんと夕食ののち、一ノ矢さんと四股1000で四股を1000回踏む。自分の譜面に、段取りなどメモを書き込み、明日に備える。明日の午前にゲネプロ、午後2時開演。まったなし!!

 

みんな、来てねーーー。待ってるよーー。

 

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