平川渚さんの個展が「霧島アートの森」で明日より始まる。
ぼくは、1月15日に平川作品の編み図を楽譜として演奏するコンサートを予定している。平川さんから、大量の編み図が送られてきていて、小さいものから巨大なものまで30点以上ある。ピアノの譜面台に立てられそうなものは譜面台に置き、大きなものは壁に貼ってみる。これから、この編み図を解読していく。編み図だけ見ても何ができあがるのか、全くイメージできないけれども、独特なパターンが色々あり、編むリズムというのは感じられる。
昨日に引き続き、《どんどん日田どん!》のチェロとピアノの楽曲の作曲。《祇園囃子の八重桜》はラフにはできているので、細部を手直しする作業。《お父さんが死んだ》も手直し。
12月24日のコンサートに向けて、譜面のチェックや個人練習など。ヘンデルのリジョイスも楽しいが、メシアンに合わせて「ジングルベル」や「きよしこの夜」を演奏してみても面白い。
サイモン・シン+エツァート・エルンスト著(青木薫訳)『代替医療解剖』を読了。ワシントン大統領は、当時の医療であった瀉血で血を抜かれすぎて死んだ話とか、ビタミンCが発見される以前に、壊血病患者に柑橘を食べさせると治癒したエピソードなどを導入に、代替医療と科学的な立場について記して後、鍼灸、ホメオパシー、カイロプラクティックなどを科学的に検証する本。読み進めると、代替医療のほとんどが、プラセボ効果しかないという結論に到る。鍼灸の治療を受けたぼく自身の経験からすると、好転した体感がある。それをプラセボ効果以上ではないと言われると、本当にそうかなぁ、と疑問に思ったりする。特に鍼灸に関しては、深く刺す鍼と、深く刺さない偽鍼とで効果に有意な差がなかったことから、プラセボ効果と断定しているようだったが、ぼくが受けたことのある鍼は深く刺さないで表面を刺激することが多かったので、この二つを比較して有意な差がないからと言って、鍼の効果はプラセボ効果と断じるのは、どうなのか、とは思った。しかし、興味深い話がいっぱいの本で、とても面白かった。