不知火美術館の展覧会『表現は日常にこだまする』オープニングまで残り8日。先週行った小川の延福寺の寺子屋に再度行き、曲に入れる声を少し録音させてもらうのと、歌詞をお習字で書いてもらうのが本日の目的。里村さんと二人で行く。お寺の本堂を汚さないように、ブルーシートと新聞紙で可能な限り養生するが、元気な子どもたちなので心配もたくさん。
1週間ぶりに会った子どもたちは、歌を覚えてくれていて、口ずさんでくれる。養生すると、宿題を終えた低学年の子どもたちが、「書きたい!」、「書きたい!」と次々にやってきて、歌詞を書いてくれる。お習字教室では、お手本を見て真似して書くのだけど、真似するお手本がないので、それぞれの子どもの持ち味の文字が次々に書かれる。能令さんご夫妻、スタッフの杉山さんなどのサポートもありながら、あっという間に全部の歌詞、作者名、タイトル、会場名など必要なデータが味のある文字になる。その間に、歌詞の大切な言葉「うめぼし」も録音。
高校生とのハンカチ落としが始まる前に、前回作った歌をみんなで歌った。
不知火美術館コレクション展+とびだすプロジェクト『表現は日常にこだまする』 | 展覧会・プロジェクト | 不知火美術館・図書館
帰宅後は、「うめぼし」の声を編集して、ようやく1曲目《海上の太陽》が完成。その後、《海上の太陽》の展示に添えるテキストを書く。残り1週間で、残り5曲つくる。
「とびだすプロジェクト」は、宇城市内の5ヶ所に出張して、
(1)町の人と美術館の収蔵作品から1点選び、その作品を展示する
(2)選んだ作品をワークショップで音楽にする
(3)その音楽を野村がアレンジして完成させた音源を会場で流す
(4)音楽作品の創作で生まれた歌詞や楽譜などを、美術作品と並列で展示する
という欲張り企画(企画:里村真理)。ぼくは、これまで、美術館で展示されている作品を音楽にする企画は何度か経験があるけど(福岡市美術館、徳島県立近代美術館、The Grundy Art Gallery、静岡県立美術館、アーツ前橋、名古屋市美術館、館林美術館)、そもそも展示する作品を選ぶところから始めているのが、この企画の大胆なところで初体験(里村さんの発案による)。大きい絵を選ぶのか、すごく小さな絵を選ぶのか、彫刻なのか、屏風なのか、やってみないとわからないので、ドキドキ。
15日のオープンまで、ワークショップ/編集/作曲/展示と、怒涛の1週間をなんとか乗り切ろう!!