野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

天皇の音楽史

豊永聡美著『天皇音楽史 古代・中世の帝王学』(吉川弘文館)を読了。歴代の天皇帝王学として楽器を習得していくことを時系列で見ていく本。琴の時代から笛の時代を経て、鎌倉時代になると琵琶の時代になる。秘曲を伝受し御遊でお披露目していく。南北朝時代に、琵琶と笛ですみわけたり、南北朝で共演していたりもする。何の楽器を習得するかが、政治的にも意味を持ったりもするところも面白かった。足利義満が笙を演奏し、秘曲を伝受し、義満の提言で天皇も笙を始めたりしている。そして、笙と箏の時代となる。明治天皇以前は、天皇は楽器を習得し演奏していたそうである。

 

今日も家の片づけを色々していた。重曹は本当に掃除に役立つ。汚れが落ちたりするのは気持ちがいい。明日は熊本市内を散策する予定なので、いろいろ下調べ中。雨が降り始めたが、天気がよくなりますように。