野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

現場リハーサル

香港滞在も残り14日。トラムでのパフォーマンスまで、残り4日、ツアーパフォーマンスの初日まで1週間。大詰めです。

愛知大学教授(アーツマネジメント)のメイさん、豊橋創造大学教授(心理学)のチカさん、俳優のジュンコさんと、i-dArtのベリーニ、メーリンとランチ。ランチの前に、メーリンの提案で、アバディーンまで散歩して、ボートで観光する。

それにしても、次々に来る日本からの来客の多様であること。美術館、コンテンポラリーダンス、ジャワ舞踊、オーケストラ、音楽家/美術家、演劇、心理学、分野は多様であるのに、みんながi-dArtに興味を抱いていて、やはり違う切り口から論じられると、違う魅力が浮かび上がる。

「點心組曲」第5楽章「静かな五重奏」の11回目。7月8日のツアーパフォーマンスでの会場である作業療法ルームでやってみる。空間が変わると同じメンバーでも、また違って見えてくる。相変わらず演劇的。

「點心組曲」第10楽章「ボディミュージック」8回目。そして、これが最終回。倉品さんとみんなとの即興演劇の時間が持てたこと。そして、今までの時間を噛み締めるように、一緒に作った歌を歌い踊り、古式土俵入りをし、そして、メキシカの提案で炭坑節も踊った。

「點心組曲」第2楽章の「ドラムカーニバル」12回目。今日もダンスチームが加わる。室内での練習の後、7月2日のトラムパフォーマンスの際に、歩道橋からトラムに向かって演奏する練習を野外で3階ベランダと、円形広場で試す。その後、7月8日のツアーパフォーマンスを想定して、円形広場でリハーサル。いつも鏡があって正面があるところで踊っているので、野外の空間の使い方に慣れていないことが分かったので、とりあえず、音楽家をバラバラに点在させて、空間をもう少し意識できるようにすると、ダンサーも多方向に向かっていくようになった。時間を延長して、練習してくれた精一杯のパフォーマンスに感謝。

その後、日本人来客と町に出て、夕食の後、トラムに乗る。2階で立って乗ってみるが、結構揺れる。夜で道がすいているからスピードが出るけれども、祝日の混雑だったら大丈夫か、不安。視覚障害の人が、立って演奏は可能か。両手にバチを持って演奏、大丈夫かな?などなど、いろいろ考える。土日に、もう一度乗ってみようと思う。