野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ランタオ島へ遠足

香港の滞在が始まったのが4月12日なので、今日で丸一ヶ月になる。朝食後、また眠くなって寝てしまう。起きたら11時だった。i-dArtのアートコースを覗きに行く。ベリーニが、アーティストの洪強さんを紹介してくれる。この近所に住んでいるらしい。ぼくの「點心組曲」の説明などをベリーニがしてくれて、興味を持ってもらい、アニメーションなどでコラボできるかも、と話す。

ベリーニに、12時に出発だから準備してね、と言われて、ランタオ島への遠足に出発。昨日までの天気とうって変わって、晴天。30度の真夏日に戻る。MTRを乗り継ぎ、終点の東湧駅まで行く。行く道中で、来週以降のぼくのスケジュールの説明など。今週やったプログラムに加えて、まだプログラムが増えている。何せ、20の施設が一カ所に集まっている福祉施設複合体なので、続々と野村に来て欲しいという希望が殺到しているが、全てに応えるわけにもいかない。しかし、隠れた才能に遭遇するチャンスではあるので、5月中は、できるだけ多くのオファーを受け入れて可能性を探りたい。電車での移動時間が長いので、道中、結構ベリーニと話ができた。晴れ男の話から、コンパニオン・プランツの話なども。

東湧駅で、メーリン、マギー、ベッティーと合流。バスに乗り換え、急な山道をバスで登り、大仏を目指す。途中でメーリンが、あそこにあるのが刑務所で、その向こうが少年院と教えてくれて、香港の刑務所でのアート活動はまだまだ非常に少なく、著名なピアニストが慰問コンサートをしたり、一部のボランティア活動があるなどの話を聞く。

山頂でみんなで昼食を楽しみ、お寺を見て後、250段の階段を上り、世界最大の野外坐仏である天壇大佛の周りでメーリンの指示で様々な記念写真を撮り、その後、心経簡林という小道を15分ほどハイキングし、般若心経の文句が描かれた38本の木中が並ぶ所に辿り着く。ここから、南シナ海鳳凰山を眺めて後、下山。

これで観光が終わりかと思いきや、タクシーで大澳という漁村に行く。水上家屋が立ち並ぶエリアでボートで入り江や海上を見せていただき、夕暮れの海の景色を味合う。良い休暇。エビの発酵ペーストや、解散干物などのローカルショップで少々買い物して、遠足は終了。楽しい遠足をありがとう。良いリフレッシュになりました。