野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

世界のしょうない音楽ワークショップ6回目

いよいよ豊中市立文化芸術センター大ホールでのリハーサルが始まりました。ホールに着く前に、演奏者に指示を見せるため、スケッチブックとマジックを購入して後、ホール入り。どこが楽屋口か分からずに、適当に歩いていると、バリガムランの小林江美さんと遭遇。二人で迷っているうちに、客席に到着。すると、シタール十七絃のデュオで、シタール奏者の田中峰彦さんの自作曲のリハーサルが行われておりました。これで衣装をつけたら、左側半分は着物でお箏でお正月感が出ていて、右側はインド。非常にコントラスト強いだろうなぁ、と思っていると、タチョナの子どものワークショップ組がやってきました。歌手の太田真紀さんが、このビジュアルに大うけ。アフリランポのピカさんとも初めてお会いしました。今回、同じイベントですが、共演する機会はなく、残念ではあります。その後、太田さん、ピカさんのワークショップを少し見学に行って後、野村の新曲ヴァイオリンとバリガムランのための四重奏「ルー・ハリソンへのオマージュ」のリハーサル。ガムランの楽器2種類あるうちの1種類しか車に積んでおらず、楽器を一つ忘れてきたことが発覚し、大慌てで取りに戻られたので、リハーサルはトリオで進行。あんな大きな楽器を忘れることあるんだなぁ、と驚きました。リハーサルが終わる頃に、楽器が到着。少しだけ4人でやり始めますが、次の「越後獅子コンチェルト」のリハーサル時間がやってきたので、終了。リハーサル会場に、今回のワークショップには参加していない日本センチュリー交響楽団ヴィオラ奏者の森さんが覗きに来て下さって、ツイッター用に短いビデオを撮影してみたり、ちょっとした助言を下さったり。有り難いし、仲間になれたなぁ、安心するなぁ、と嬉しく思います。

ということで、大ホールの舞台に61名の全出演者がのって、リハーサルを始めようというわけですが、場所が確定するまででも、かなりの大変な作業。その後は、この30分ある長大な曲を、最初から最後まで、(割と)丁寧に確認して、最後に30分の曲を通しました。これが、ほぼ大きなトラブルも事故も起きずに通りましたし、事故やトラブルが起きる危険性がどこにありそうかも検証でき、その対策もできました。

ということで、ワークショップ終了後、「ルー・ハリソンへのオマージュ」を4人で通し。ホールの響きがある状態でヴァイオリンがよく響きます。ガムランは、もっと響きがない方が嬉しいので、明日の本番時は、お客さんが入ってすっきりするでしょう。でも、ヴァイオリンには、今くらいの残響がある方がいいのでしょうねーー。

皆さん、明日の本番、どうぞよろしくです。