野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

すっぽんぽん体操

昨日のリハーサルの様子を、詳しく小林江美さんがブログに書いておられます。写真も多く、分かりやすく楽しく書いておられるので、是非、ご一読を。

http://gitakencan.exblog.jp/26370747/

今年も残り二日となりました。一昨年の年末は、タイにおりまして、昨年の年末はインドネシアにおりました。どちらも、「千住だじゃれ音楽祭」の国際交流企画でした。その記録映像は、こちらです。

今年の2月に、「ジャワで交流したんじゃわ」と題して、インドネシアの報告のレクチャーコンサートを開催しました。それを見にきていた国際交流基金アジアセンターの青柳さんが、これに触発されて思い立ち、インドネシアと日本の若手音楽家の交流プロジェクトを立ち上げました。ぼくは、若手ではないので、アドバイザーとして若干関わらせていただいております。

http://notes.jfac.jp/

いよいよ年末なので、家の大掃除。台所、玄関、寝室を終わらせ、仕事部屋に取りかかり中。しかし、「Charles Ives and His World」という本を手にとってしまったため、ついつい読んでしまい、「Concord Sonata」というアメリカのマサチューセッツ州のコンコードという町が生み出した文学運動「コンコード派」(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、ラルフ・ウォルドー・エマソン、ルイーザ・メイ・オルコット、ナサニエル・ホーソーン)を題材にしていて、各楽章ごとに、エマソンホーソーン、オルコット、ソローと作家の名前がタイトルになっている。でも、ベートーヴェンの「運命」やら、「ハンマークラヴィアソナタ」の主題やアメリカ民謡の主題が出てくる作品。改めて、こうやって文字を通して、作品をとらえ直す機会があると面白くなって、結局、第3楽章だったら比較的簡単に弾けそうなので、さっそく、ピアノで弾いてみる。うーむ、いい曲だ。これを機会に、コンコード派の文学も読んでみようかと思う。

ピアノに向かっていると、そう言えば、今日はアレンジ譜を送っていなかったことに気づき、「すっぽんぽん体操」の譜面を書く。これは、小日山拓也さんの作品で、昨年のインドネシア、一昨年のタイでも大活躍しました。これをテノール歌手の中原雅彦さんが歌って下さるのか、と思いながら、譜面を書いて、笑いたいような幸せな気持ちになる。こちらの作品は、2月4日に、東京藝術大学千住キャンパスの第7ホールで演奏されます。

http://aaa-senju.com/p/10307