野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「越後獅子コンチェルト」を書いております

越後獅子コンチェルト」の作曲ですが、明後日のワークショップに間に合わせないといけないので、今日、明日で書き上げなければいけません(本番は1月12日)。ということで、本日は、作曲。

地歌越後獅子」、ベートーヴェンの「英雄」、「世界のしょうない音楽ワークショップ」で生まれたアイディア、過去の日本センチュリー交響楽団とのコミュニティ音楽プログラムで生まれた「日本センチュリー交響楽団のテーマ」。これらを題材に、70名ほどで演奏する曲を作曲しているわけです。

今年の新たな試みとしては、地歌越後獅子」の歌の部分に、西洋楽器が加わったりするところ。地歌のメロディーは本当に独特で、面白く、ここに他の楽器を加えることで、野村が感じている魅力にフォーカスを当てながら、全く違う音楽として響くのです。あとは、「越後獅子」の歌詞を、ワークショップ参加者の人にも歌ったり、唱えたりしてもらうところを作っております。越後獅子の歌詞自体も大変面白く、言葉遊びのようでもあり、色々な形で言葉と出会うのも面白く、試行錯誤しております。それから、シタールガムランなどのプロの演奏家が入っていますので、そうした演奏家は、単にワークショップの指導者としてだけでなく、ソリストとしても活躍していただきたいのです。コンチェルトと言っているくらいですし。そして、ワークショップの参加者の方々には、あまり譜面を気にせずに、自由に伸び伸び演奏して楽しんでいただきたいので、ワークショップの参加者のパートは、できるだけ、アバウトに書いたり、合図がはっきり出たりするような仕掛けにしたい。

とまぁ、そんなことをしているので、作曲と言いながら、かなりパズルのようでもあります。全員が活躍できるようにするのが目標であります。

作曲の合間に、12月23日の「うたう図書館」の打ち合わせなどもしました。あー、これも、もうすぐだーー。