野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

老人ホーム「さくら苑」にて

老人ホーム「さくら苑」に、10年以上通い続けています(その経緯については、こちらの本に詳しく書いてありますので、参照ください)。

老人ホームに音楽がひびく?作曲家になったお年寄り

老人ホームに音楽がひびく?作曲家になったお年寄り

また、ぼくが書いたこちらのコラムも、まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください!
http://www.yaf.or.jp/yccmag/vol5/report01.html

で、本日も、前回に引き続き、写真家の杉本文さんが見学に来られて、前回の写真を見せてくれたりしました。「老人ホーム・REMIX」という作品では、上田謙太郎さんが映像撮影をして、映像素材から再構成して作品を作ったわけですが、写真というのも、可能性がありそうです。

で、ぼくは、秋からインドネシアに住む予定なのですが、インドネシアとさくら苑で、skypeUstreamなどでやりとりして、共演するようなこともやりたいな、という話が浮上してきています。

しかし、お年寄りたちは、近頃ドラミングにはまっていまして、これが、なかなかのグルーヴ感なのです。11年前から、ずっとセッションに参加し続けている樋上さんだけでなく、ここ1、2年でメンバーになってきた新規加入のお年寄りたちも、だんだん即興力が上がってきているのです。80代を過ぎて以降にも、人は能力が向上するのだと思います。彼らの半分以下の年齢であるぼくにとって、80を過ぎても能力が向上するのだから、41のぼくにだって、まだまだ大きな可能性があるのだ、と勇気や希望をもらいます。

2011年度に、「老人ホーム・REMIX #2」が行いたい。それに向けて、少しずつ充電中の、まったりとした素敵な時間がありました。