１１月２８日に、千駄木のペチコートレーンで、鍵ハモトリオのライブをします。今回の共演は、片岡祐介さん、渡邊達弘さんです。新作初演もあり、
松本祐一 Abraham Variations 3rd Variation
橋本裕樹 SuperSonic
近藤浩平 ピクニック組曲（鍵ハモと打楽器による）
は世界初演になります。
Andrew Melvin TORIO
は日本初演です。また、野村誠の「ベルハモまつり」も演奏します。
松本祐一さんの新作は、片岡さんが「こんなに使っている音の種類が限定されていて、単純なのに、よくもこんなに弾きにくく作れるものだ」と感心するほど、不思議なほどに体に不自然な独特なリズム感です。名詞、動詞、助動詞など、品詞ごとに各パートが演奏するフレーズが決められていて、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に出てくるアブラハムの言葉が、音楽に変換されていく、という曲のようです。アイディアはシンプルで、そこから生まれるリズムが独特で面白い。
橋本さんの新作は、SuperSonic（超音速）というタイトルが示す通り、超高速で演奏するものですが、本日の演奏では、各駅停車か準急くらいのスピードで演奏。変拍子もスコアを見ながらチェックしていけば、そこには必然があるのも分かってくるので、次回は、急行くらいのスピードまでは持っていきたい。
近藤さんの新作は、委嘱作品ではないので、３分の鍵ハモトリオ、という条件ではなく、小品６曲からなり、１または２パートが打楽器です。本当にユニークな独特な感性の曲で、演奏していても笑えてしまう曲たちです。
イギリスで好評だったアンドリューのトリオの再演も楽しみです。
明日もリハーサル。
