野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

指揮の先生のレッスン

フォルクヴァンク音楽大学で、アコーディオンの大田智美さんと指揮のクリストフさんとリハーサル。ぼくはオーケストラパートをラフにピアノにアレンジしてきたので、それを演奏。そもそも指揮者を見て演奏することに慣れていない上に、もともと自分が作曲した曲とはいえ、譜読みができていない曲を演奏しているので、譜面に釘付けで、指揮者の練習になるのかな、と思いつつ、でも、ないよりはあった方がいいだろうし、オーケストラになったつもりで演奏。練習していると、途中で、御喜美江教授が部屋に入ってきて、次々に的確なアドバイスをしたかと思うと、また電話がかかってきて、立ち去っていかれた。忙しい中、少しの合間を見つけて、智美ちゃんの練習に顔を出されたようだ。

その後、指揮のデ・ヴィリエ先生のレッスン。また、ぼくはピアノでオーケストラパートを弾きながら、、、。指揮のクリストフに対して、先生の指示が本当に的確で、なるほどと思うことばかり。前半の変拍子でリズミカルなところで、「音楽がダンスしている時、指揮者も踊るべきなのか?それは、時にチョコレートケーキにチョコレートソースをかけているようなことになりかねない」という先生の指摘も面白く、場面や雰囲気の変わり目では、体で曲調を示しつつ、その後、同じノリで続くところは、テンポをきちんと与えていったりとか、先生の指揮には無駄が少ない。極めて合理的。でも、4分の4拍子で振っているところで、ここは2分の2で振った方が、合わせは難しくなるけれど、そっちの方が美しい、と言って、2分の2に切り替えて、4分の4じゃないと合わせが不可能な数小節だけ、4分の4に戻したり、、、、本当になるほど、でした。また、こちらの練習中にも、御喜さんが顔を出されて、智美ちゃんにアドバイス

御喜美江さんとデ・ヴィリエ先生のお二人のレッスンに立ち合えるというのは、ぼくにとっては、相当得をした感じでした。一昨日マルコが、智美ちゃんのコンサートに客演することで、御喜さんのレッスンが受けれて嬉しいと言っていた意味が分かった。

2月11日が本番ですが、2月9日に作曲の学生を対象に、レクチャーをして、興味のある学生は、リハーサルにも来てもらう、という流れになりました。

で、エッセンを出て、ベルリンに来ました。

ところで、3月には、こんなのもあります。
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