野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Keyboard Choreogrphy Collection2日目

昨日より、もっと面白くなってきました。

保育園児がやったKeyboard Choreographyを記述するのに、昨日は、音楽よりな表現を使って、解釈の幅を狭めていたのが反省点。

例えば、


KCC-T7:一本指で真上からゆっくり鍵盤に向かって下ろして、鍵盤に触りそうなところで、熟考して、一音をやさしく弾く



KCC-T8:a-2本の指をひらひらさせながら近づく b-右手で鍵盤を指差す c-左手で最低音を弾く



といった感じで、昨日の表現はピアノを演奏している様子を、ピアノの文脈の言葉で記述していました。そこで、今日は、

KCC-T38:右手、左手が、それぞれが別の蜘蛛であるかのように動く。もし、他の人が加わっても、蜘蛛であり続ける。

KCC-A4:ピアノが鳥の餌やり場だと思って、何人ものピアノダンサーが鳥のつもりで、ピアノにやって来て餌を食べるように演奏、餌を食べたら立ち去る

といったような記述にして、解釈の幅を拡げるように、工夫しました。

そして、昨日は、実際に子どもの演じたビデオを見せましたが、今日の夜のワークショップでは、ビデオは一切見せませんでした。子どもの演奏の中から見つけたKeyboard Choreographyを言葉に置き換えたら、あとは、そこから自由に発想、展開した方がいいので、ビデオは封印しました。これが、大成功で、昨日よりも、ますます、Keyboard Choreographyの可能性が見えてきました。

現在の収集数
Techiniques:44(1日目27+2日目17)
Approaches:9(1日目2+2日目7)

明日が今回の収集の最終日です。明日も大きな収穫が得られるといいな。


それと、船岡養護学校で、佐久間新くんのそっくりさんに出会って、びっくりした。


ところで、宇治の小学校の本当に活動的な小学校の先生(名教育者であると同時に、名プロデューサーでもある)糸井登さんがブログで、ぼくのことを書いています。よかったら、読んでみてくださいね。

http://susumu.exblog.jp/7804681/