野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Keyboard Choreography Collection1日目

ついに始まりました。新プロジェクト。

午前中、Elephant House(深谷保育園ゾウ組)にて、23人の協力(4歳10人、5歳13人)を得て、Keyboard Choreographyを収集調査を行った。今日の調査チームは、主任:野村博士、助手:佐久間博士、撮影:ヒュー博士。

約1時間の調査記録映像を、午後は3人の博士により徹底分析。初めてのため時間を要し、13:30〜16:30まで3時間で映像を分析した後、分析結果をまとめるのに、さらに2時間強を費やす。ピアノとスネアドラムは一音しか鳴らさないのに、木琴はたくさん音を鳴らす謎など、研究テーマが多数浮上する。また、合計27のKeyboard Choreographyが観察された。また、Keyboard Choreographyの名人の存在も確認された。

夜は、19時より、第1回Keyboard Choreographyの研究会を開催。10名強の参加者とともに、研究テーマをさらに掘り下げる。ピアノの最高音を一音鳴らすだけで、現地の人々(子ども)は大爆笑していたが、大人は笑えないことを再認識する。ピアノの周りで鬼ごっこをするなど、様々なKeyboard Choreographyの可能性を探る。Keyboard Choreographyの記述の方法が楽譜的、音楽的すぎると成立しないので、より動き方を記述していくべきだ、ということを再認識。また、映像を見ずに文章だけから解読していく方が、Keyboard Choreographyの可能性が広がるようで、明日からは映像を見せ過ぎないことになりそうだ。

明日は、もっと面白くなるだろう。